17 Dec 2018

2018年第3四半期 AR/VRヘッドセットの世界/国内市場出荷実績を発表

Japan, 2018年12月17日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2018年第3四半期(7‐9月)のAR (Augmented Reality) / VR (Virtual Reality)ヘッドセットの世界/国内出荷台数を発表しました。

IDCのWorldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker 2018Q3 によると、2018年第3四半期のAR/VRヘッドセットの出荷台数は196万台となりました。これは前年同期より9.4%の増加であり、2017年第3四半期以来続いていた出荷台数の減少が増加に転じました。VRヘッドセットは合計190万台の出荷となり、前年同期比8.2%の成長となりました。

本四半期では、サムスンのGear VRなどのスクリーンレス型は製品の割引やヘッドセット自体の供給が激減したため、前年同期比58.6%の減少となりました。サムスンの最新のスマートフォンの中には現行のヘッドセットと互換性がないものがあることも、この減少に拍車をかけています。また、サムスンに加えて、グーグルやAlcatelなどの他の著名なベンダーも、このカテゴリーでの出荷を大幅に縮小しました。

一方、スタンドアロン型は前年同期比で428.6%成長し、VRヘッドセット市場の20.6%を占めました。FacebookのOculus GoとXiaomiのMi VRはそれぞれ異なる市場に出荷された同一の製品ですが、全世界で約25万台を出荷しており、最も人気のあるヘッドセットの一つとなりました。

ケーブルタイプのVRヘッドセットの出荷は100万台を超えましたが、これは2017年第4四半期に次いで2回目であり、第3四半期としては過去最高の出荷となりました。ソニーは本四半期46.3万台、Oculusは30万台、そしてHTCは23.0万台を出荷しました。合計値でみると、OculusはOculus RiftとOculus GoのおかげでVR市場全体の25.9%を占め、VRヘッドセット市場でのトップベンダーになりました。Oculus Goの合計出荷台数は49.1万台です。

ARヘッドセット市場も、本四半期は順調に推移しました。レノボが2.3万台の出荷でトップに立ちましたが、その大半は消費者向けの「Star Wars Jedi Challenges」でした。このヘッドセット以外では、ARヘッドセット市場はVuzixやセイコーエプソンなどのベンダーにより、前年同期比で1.1%の増加となりました。マイクロソフトのHoloLensは依然として最も人気のあるARヘッドセットの一つでしたが、2019年に発売の次世代ヘッドセットを待っている顧客が増えており、その成長は遅れ気味です。

「VR市場はようやく独自の市場を形成しつつある」と米国IDC Mobile Device Tracker シニアリサーチアナリストのジテシュ・ウブラニは述べています。さらに続けて、「消費者サイドではヘッドセットの価格が低下することとコンテンツが増加することが組み合わさることで、ユーザーの関心を惹起している。他方、ビジネスサイドではトレーニング、デザイン、ショーケースなど様々なユースケースでVRの利用が増加している」と述べています。

「VR市場は、企業が爆発的な市場の成長という非現実的な期待をいったん脇に置くことで、より持続可能なビジネスを構築することに焦点を当て始めている」と米国IDC デバイスおよびAR/VR リサーチ プログラムバイスプレジデントのトム・マイネリは述べています。また、「ARに関しては、ハードウェアの成長は依然として控えめではあるが、多くの企業がこの分野に強い関心を持っている。2019年は既存のプレーヤーと新規参入プレーヤーの双方から新しいプロダクトが登場するとみられるが、これらはARが実証実験やパイロットテストを超えて実際の利用への移行を促すだろう」と述べています。

また、Worldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker 2018Q3 では、国内のAR/VRヘッドセット出荷台数についても公表しています。同Trackerの2018年第3四半期データによると、エンタープライズ用途を含む同四半期の国内AR/VRヘッドセット出荷台数は合計で約14.1万台となり、前年同期比60.0%の成長となりました。カテゴリー別ではARヘッドセットが約2,300台、VRヘッドセットが約13.9万台となり、Oculus GoやMirage Solo、IDEALENSシリーズなどのスタンドアロン型VRヘッドセットは前四半期と同水準の1.0万台の出荷となりました。

「スタンドアロン型が好調な出荷と成長を続ける世界と比べ、日本のスタンドアロン型市場の立ち上がりは緩やかである。この背景にはVRヘッドセットの体験価値に対する支出可能性が厳しいという日本の消費者の現状がある」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「年末商戦を控え、消費者向けには有望なコンテンツによる訴求など多くの手段によってこの壁を超える努力がベンダーを含めた多くのプレーヤーに求められる」と述べています。

今回の発表はIDCが発行するWorldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker 2018Q3 にその詳細が報告されています。

※本プレスリリースは2018年12月4日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



(詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください)



表1 世界AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数 タイプ別

製品カテゴリー

タイプ

2018 Q3

出荷台数(万台)

前年同期比

AR

スクリーンレスタイプ

2.3

スタンドアロンタイプ

2.6

-6.9%

ケーブルタイプ

0.9

32.6%

小計

5.8

67.6%

VR

スクリーンレスタイプ

43.3

-58.6%

スタンドアロンタイプ

39.2

428.6%

ケーブルタイプ

107.6

69.0%

小計

190.1

8.2%

合計

195.9

9.4%

Source: IDC Worldwide Quarterly AR and VR Headset Tracker, 12/2018





表2 国内AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数 タイプ別

製品カテゴリー

タイプ

2018 Q3

出荷台数(千台)

前年同期比

AR

スクリーンレスタイプ

スタンドアロンタイプ

2.0

-11.5%

ケーブルタイプ

0.2

1,050.0%

小計

2.3

-2.4%

VR

スクリーンレスタイプ

15.4

-10.5%

スタンドアロンタイプ

10.4

333.3%

ケーブルタイプ

113.0

70.6%

小計

138.7

61.7%

合計

141.0

60.0%

Source: IDC Worldwide Quarterly AR and VR Headset Tracker, 12/2018

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

Augmented and virtual reality