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19 Dec 2018

2018年第3四半期 世界/日本ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2018年12月19日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2018年第3四半期(7月~9月)のウェアラブルデバイスの世界および日本における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker のデータに基づくと、2018年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比21.7%増の3,195万台となりました。この成長はFitbit、GarminおよびHuaweiからの新製品に負うところが大きく、地域別ではアジア太平洋地域(日本を除く)が全出荷の半分以上を占め、前年同期比21.4%の成長となりました。他方、第2の市場である米国では前年同期比0.4%の減少となりましたが、これは市場が新規ユーザーの獲得から買い替えやアップグレードを行う二次需要層中心へと軸足を移してきたことによるものとみられます。

「ベーシックタイプのウェアラブルデバイスの多くには情報の通知やスマートウォッチのアプリのシンプル版が搭載されている。それらの機能はより高機能なデバイスを求める消費者のニーズを満たすのに貢献している。また同時に、これらのデバイスはスマートウォッチの価格下落と廉価なデバイスを提供するベンダーの攻勢に伴う低価格化圧力にさらされつつも、これらのデバイスの価格を維持するのにも貢献している」と米国IDC Mobile Device Tracker シニアリサーチアナリストのジテシュ・ウブラニは述べています。そして「しかし、これらのベーシックタイプのウェアラブルデバイスの増加は、注意深くその動向を見守る必要があるだろう。というのも、この種のデバイスの人気は低価格とシンプルな機能の組み合わせに由来するからだが、より多機能化が進み、ベーシックタイプのデバイスとスマートウォッチの価格差が小さくなるにつれ、ハイエンドを求める層はスマートウォッチに移る可能性がある」と述べています。また、これに続けて、「一方、スマートウォッチ市場はアップルとFitbitというスマートウォッチの2大ベンダーがヘルスケアの市場開拓を続けたこともあり、この四半期を通じて進化を続けた。ヘルスケア市場はウェアラブルベンダーにとって次なるフロンティアとして急速に形成されつつある。厳しい規制およびより徹底的な検査が求められるこの市場は安価な製品を販売しているベンダーの参入を阻んでおり、これらのマーケットリーダーたちがそのリードを盤石なものにする助けとなるだろう」と述べています。

「ウェアラブル市場の展開は地域によって違いを見せている」と米国IDCウェアラブルデバイスチーム リサーチマネージャーのレイモン・リャマスは述べています。これに続けて「ウェアラブルデバイス最大の規模を誇る中国(米国の2倍)では、デバイスの精力的な開発とテスト、低価格の製品、およびベーシックタイプのデバイスに対する消費者の強いニーズによって成長してきた。他方、減速傾向にある米国市場は、より多機能かつ高価格の製品を提供するベンダーにとって、この市場は現在のウェアラブルユーザーにアップグレードパスを提供すると同時に、過去にウェアラブルデバイスを使ったことのあるユーザーを取り戻す好機となるだろう。この2つの市場の間には様々な市場段階の国々が存在しており、市場ニーズに応じた様々なアプローチがありうることをベンダーに示していると言える。これらの地域ごとの違いと新製品のリリースが組み合わさっているというのが、ホリデーシーズンを前にしたウェアラブルデバイス市場の状況である」としています。

また、Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。同Trackerの2018年第3四半期データによると、国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で約21万台となり、前年同期比40.1%増となりました。この要因になったのはアップルウォッチの新製品投入であり、同社の出荷台数は前年同期比149.8%増となりました。

「国内市場ではアップルがコンシューマー市場をリードしており、新製品が投入された本四半期は前年同期比で大きな成長が見られた」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「しかしながら他のベンダーでは法人市場がドライバーとなっているケースも多く、具体的なベネフィットとユースケースを示しつつ消費者市場を開拓していく取り組みが期待される」と述べています。

トップ5カンパニーの動向

XiaomiはMi Band3の成功と中国本土外での顕著な規模拡大のおかげで、本四半期はトップの地位を獲得しました。これまでは同社の出荷は80%以上が中国本土向けでしたが、本四半期はインド、ヨーロッパ、中東、アフリカなどでもシェアを拡大したこともあり、中国本土への出荷が占める比率は61%となりました。

アップルは米国で医療承認を初めて受けたSeries 4 watchを9月に発売しました。Watch OSの最新バージョンと新しいデザインは好意的な評価を受けたものの、この最新シリーズの本四半期出荷されたApple Watch全体での構成比は20%を下回りました。依然として訴求力の強いSeries 3は値下げが行われたこともあり、本四半期同社の出荷の大半を占めました。

FitbitはVersa、Charge 3、Aceなどの最新製品のおかげで、出荷減少を最小限にとどめることができました。特にVersaの成功は、同社を世界第2位のスマートウォッチベンダーにしましたが、これはしばらく続くとIDCは予測しています。ユーザーの睡眠の質を向上させることに焦点を当てた同社の取り組みは、同社の強みであり、重要な差別化要因になっていくでしょう。

Huaweiはサムスンに先駆けて、最新のTalkBand B5をリリースし、世界第4位を維持しました。これはブルートゥースイヤホンとフィットネストラッカーを組み合わせるというユニークなアプローチを採用しています。他方、同社のサブブランドであるHonorシリーズにはトレーニング中に心拍数を測定する新しいイヤホンセットを投入しました。しかしながら、全体としては、同社のウェアラブルデバイスの大部分は中国本土での出荷にとどまっています。

サムスンはHuaweiとの差を縮めると同時に6位以下のベンダーとの差を広げ、本四半期は5位を獲得しました。同社は次世代のスマートウォッチ「Galaxy Watch」を発売しましたが、従来の同社のウェアラブルデバイスの呼称である「Gear」から今回初めて「Galaxy」ブランドに移行しました。しかしながら、同社のGear S3とGear Fitは出荷台数の面では大きな割合を占めており、同社のネット接続機能付きウェアラブルデバイスは引き続き順調に成長しました。

今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2018Q3 にその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※本プレスリリースは2018年12月3日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



<参考資料>

2018年第3四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー 出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2018年第3四半期 出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

2017年第3四半期 出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

前年同期比

1. Xiaomi

6.9

21.5%

3.6

13.7%

90.9%

2. Apple

4.2

13.1%

2.7

10.3%

54.0%

3. Fitbit

3.5

10.9%

3.6

13.7%

-3.1%

4. Huawei

1.9

5.9%

1.6

6.0%

20.3%

5. Samsung

1.8

5.6%

0.9

3.6%

91.0%

Others

13.7

43.0%

13.8

52.7%

-0.8%

Total

32.0

100.0

26.3

100.0

21.7%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Worldwide Quarterly Wearables Tracker, 12/2018



2018年第3四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー 出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2018年第3四半期 出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

2017年第3四半期 出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

前年同期比

1. Apple

10.6

50.3%

4.2

28.2%

149.8%

2. Fitbit

4.0

19.0%

2.8

18.9%

41.1%

3. Garmin

2.1

9.9%

2.4

16.2%

-14.1%

4. Epson

1.9

9.1%

2.3

15.3%

-16.9%

5. Huawei

0.6

2.9%

0.3

1.8%

122.2%

Others

1.9

8.8%

3.0

19.7%

-37.2%

Total

21.0

100.0

15.0

100.0

40.1

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Worldwide Quarterly Wearables Tracker, 12/2018



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