22 Apr 2019

IDC TechScape: Worldwide Virtual Client Computing 2018 を発表

Japan, 2019年4月22日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、「IDC TechScape: Worldwide Virtual Client Computing 2018」を発表しました。IDC TechScapeは、当該市場に関連する各種テクノロジーを体系的に評価するものです。総合的なフレームワークに基づく評価モデルであり、テクノロジーの相互関係、および特定の市場における短期および長期的な成功要因との関連において、最新の市場分析を基に、それぞれのテクノロジーの導入の進捗度合いを評価します。

クライアント仮想化市場に関するIDC TechScape の目的は、上級エグゼクティブが自社のテクノロジー環境を評価するに当たり、クライアント仮想化業界全体におけるテクノロジー導入の進捗度合いに関するアナリストの評価と足並みが揃っているかどうかを判断できるようにすることです。IDC TechScape は、新しい破壊的なテクノロジーの導入の進捗度合いを示す「変革型」、メインストリームのテクノロジーユーザーによる最新のIT ベストプラクティスへの適合状況を表す「改善型」、そして採用を選択した企業に運用上の優位性を確実にもたらす補強型テクノロジーの導入の進捗度合いを示す「補強型」、これら3つのタイプのテクノロジーを示すように設計されています。

IDC は、IT戦略を担当するエグゼクティブが、次のような目的でIDC TechScape を利用することを想定しています。

  • 自社で進めているテクノロジー導入への取り組みを、業界全体と比較し評価する。
  • 自社のテクノロジーロードマップに追加するか検討すべき新しいテクノロジーを特定する。
  • 自社のテクノロジーに関する意思決定フレームワークの信頼性をさらに高め、また新しい知見を取り入れる。

クライアント仮想化(Virtual Client Computing)の技術は、その根源に当たるシンクライアントが、パーソナルコンピューティングの黎明期に創造され、その後、クライアント仮想化という形態に発展し、現在では、その根幹をなす基本的テクノロジーは成熟期に差し掛かっています。このクライアント仮想化において、IT市場全体の変化に伴い、大幅な転換が始まっています。仮想端末において、標的型対策、多要素認証、SSOなどの組み込み、インフラ環境においては、クライアント仮想化ソフトウェア、ハイパーバイザー、コンピューティング、ストレージ、サーバー、ネットワークなどにどのように集約、結合、再配置するかなどを含め、クライアント仮想化は、HCI(Hyper Converged Infrastructure)、SDS(Software-Defined Storage)、SD-WAN(Software-Defined WAN)との融合など、新しいタイプのデジタル、物理、サービスインテグレーションなどを提供する必要に迫られています。さらに、アナリティクスの採用、コグニティブを組み込んだ運用などにも発展しています。またDesktop as a Serviceと呼ばれるサービス型クライアント仮想化に、CASB、SSO、EDRなどのクラウドサービスを組み込んだサービスや、月額払いなど契約形態の進化を含めると、物理ハードウェア、運用サポートサービス、デジタルシステムインテグレーションも含め、包括的なマネージド型のサービス契約が可能になっています。

IDC IT Service / Virtual Client Computing担当のリサーチマネージャーであるシャノン・カルバーは、「クライアント仮想化は今後5年間で、デジタルワークプレイスおよびデジタルワークスペースに統合、集約された形態へ進化していくとIDCでは予測している。この進化には、アナリティクス、コグニティブ、IoTとの深い統合が含まれる。ただし、ワークプレイス/ワークスペースの設計スキルの不足が、これらの進化を阻む要因になると考えられる」と述べています。

IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである渋谷 寛 は、「国内クライアント仮想化テクノロジーの変遷は、多くのテクノロジーベンダーがリードする世界(特に米国)市場のロードマップに準じている。アナリティクス、コグニティブ、IoTなどとの連携も、若干の遅れはあるものの、追随していくと考えられる。国内のリーディングベンダーや、作り込みが得意なシステムインテグレーター/サービス事業者が、デジタルワークスペースの進化/深化に影響を及ぼすであろう」と述べています。

今回の発表はIDCが発行したIDC TechScape: Worldwide Virtual Client Computing 2018 にその詳細が報告されています。本調査レポートでは、ワールドワイドのクライアント仮想化市場について、テクノロジーロードマップ及び導入ステージ、導入スピード、リスクレベル、注目度などを分析し、まとめています。

IDC TechScapeは、IT部門に所属するテクノロジープロフェッショナル向けの戦略的プランニングツールであると同時に、戦術的意思決定ツールでもあります。対象者としては、CIOおよび上級テクノロジープロフェッショナル、ストラテジスト、IT部門またはビジネス部門のIT担当者などが含まれます。



<参考資料>

IDC TechScape:世界クライアント仮想化市場、2018年

Note:

参考資料の図では、テクノロジー導入カーブおよびテクノロジーの位置付けは相対的なものである。縦軸は導入の割合、横軸は普及率の割合を示す。市場参入からピーク時の主流化までの導入カーブにおける各テクノロジーの位置を測定時点で表現したものである。カーブの左側にあるテクノロジーは、まだ十分に普及していないため、よりリスクが高いが、差別化し競争優位性につながる可能性が高い。一方、カーブの右側にあるテクノロジーは、よりリスクは低いが、すでに広く導入されているため、導入しても競争優位につながる度合いは低い。

Source: IDC Japan, 4/2019

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

Virtualized client computing