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27 May 2019

国内サーバー市場 システムタイプ別予測を発表

Japan, 2019年5月27日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内サーバー市場のシステムタイプ別予測を発表しました。IDCではシステムタイプを「SoR(Systems of Record)」「SoE(Systems of Engagement)」「SoI(Systems of Insight)」「システム基盤プラットフォーム」「機器/装置制御システム」の5つに分類しており、5つのセグメントのうち、「SoR」と、「SoE」および「SoI」を合算した「SoE/SoI」、および「システム基盤プラットフォーム」と「機器/装置制御システム」を合算した「Other」の3つのカテゴリーについて、サーバー市場の予測値を提供しています。なお、詳細は注記を参照してくだい。

2019年の国内サーバー市場の支出額は前年比2.1%増の5,536億円と予測しています。システムタイプ別の支出額を見ると、SoRが前年比1.4%減の2,061億円、SoE/SoIが同1.2%減の608億円、Otherが同5.6%増の2,867億万円です。また、2023年の同市場は5,301億円を見込んでおり、2018年~2023年の5年間における年間平均成長率(CAGR:Compound Average Growth Rate)はマイナス0.4%と予測しています(参考資料)。システムタイプ別では、SoRが1,876億円でCAGRはマイナス2.1%、SoE/SoIが648億円で同1.0%、Otherが2,778億円で同0.5%です。SoR向け出荷が低迷する一方で、SoE/SoIおよびOtherシステムタイプ向け出荷は堅調に推移すると予測されます。

SoRは主にビジネストランザクションの記録に関わるシステムです。国内では生産年齢人口の減少が続いており、人や企業の活動によって発生するビジネストランザクションが今後大きく増加するとは考えにくい状況にあります。SoEは顧客エンゲージメントを強化するためのシステム、SoIはデータの分析を通して洞察(インサイト)を得るためのシステムです。SoE/SoIは、国内における生産年齢人口減少の影響をSoRほどは受けない見込みです。さまざまなデータを総合的に分析し、新たな洞察を得ようとすることで新たな需要が生じるからです。Otherは他のシステムタイプと同様に生産年齢人口の減少といった負の影響を受けますが、政府系研究機関や大学向けの科学技術計算用途での出荷や、IoT(Internet of Things)の普及に伴うプラス要因によって底堅く推移するとみています。

システムタイプ別に国内サーバー市場を見ると、成長余力があるのはSoE/SoI向けサーバー市場です。また、配備モデル別に同市場を見ると、システムタイプに関わらず、Traditional(Non Cloud)からPublic CloudやPrivate Cloudへのシフトが進行しています。SoE/SoI向けでは、ハードウェアからミドルウェア、アプリケーション、さらにはクラウドサービスなどを総合的に提供することが訴求ポイントになる顧客層と、エコシステムを通してサーバーを提供する方が適している顧客層とに分かれるとIDCでは分析しています。

総合ITベンダーを標榜してきたベンダーが、成熟した国内市場で両方の顧客層をターゲットとする場合、自社の提供する製品/サービスと、エコシステムの他の参加者が提供するソリューションが競合するといった、相容れない部分があります。「この点に以前よりも踏み込んだ戦略と実効性のある戦略遂行上の仕組み作りがサーバーベンダーには求められている」とIDC Japan エンタープライズインフラストラクチャのグループマネージャーである福冨 里志 は述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内サーバー市場 システムタイプ別予測、 2019 年~ 2023 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートは、国内サーバー市場におけるシステムタイプ別支出額の予測を提供するものです。システムタイプとは「SoR(Systems of Record)」「SoE(Systems of Engagement)」「SoI(Systems of Insight)」「システム基盤プラットフォーム」「機器/装置制御システム」の5つです。これら5つのセグメントのうち、「SoR」と、「SoE」および「SoI」を合算した「SoE/SoI」、および「システム基盤プラットフォーム」と「機器/制御システム」を合算した「Other」の3つのカテゴリーについて市場規模を推計し分析しています。なお、本調査レポートは2018年第4四半期版の「IDC Quarterly Cloud IT Infrastructure Tracker」および2018年下半期版の「IDC Semiannual Server Tracker: Workloads」に基づいています。



注記:システムタイプについて

  • SoR(Systems of Record):法人や個人事業主の事業活動(商取引)や公的機関における公的サービス提供活動の記録や処理を行うシステムである。
  • SoE(Systems of Engagement):エンゲージメントには外部エンゲージメントと内部エンゲージメントがある。外部エンゲージメントは主に顧客および取引先との関係性である。内部エンゲージメントは社員や従業員との関係性である。ここでは顧客エンゲージメントに関わるシステムのみをSoEとして扱う。
  • SoI(Systems of Insight):収集したさまざまなデータの分析を通して、洞察(インサイト)を得るためのシステムである。
  • システム基盤プラットフォーム(SIP:System Infrastructure Platform):システムを安全かつ安定的に連携して運用するためのシステムや、コミュニケーションや共通ファンクションを提供するためのシステムである。なお、科学技術計算やアプリケーション開発などの用途も本システムタイプに含める。
  • 機器/装置制御システム(A/DCS:Apparatus/Device Control Systems):医療機器、キオスク端末、ビルファシリティ管理、自動倉庫システム、ファクトリーオートメーションにおける産業用ロボットや工作機械などの制御を主目的とするシステムである。



<参考資料>国内サーバー市場 システムタイプ別 支出額予測、2018年~2023年

Note: Otherとは、システムタイプのうち「システム基盤プラットフォーム」「機器/装置制御システム」を合算した支出額である

Source: IDC Japan, 5/2019

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