27 Jun 2019

国内インダストリアル/3Dプリンター市場予測を発表

Japan, 2019年6月27日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場の2018年支出額実績と、2023年までの予測を発表しました。これによると、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場の2018年の支出額全体は、前年比2.1%減の918億1,900万円でした。IDCでは、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は今後順調に拡大するとみており、2018年~2023年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)を2.5%、2023年の支出額は1,040億5,700万円となると予測しています。

2018年の支出額の内訳は、インダストリアルプリンターのうち、プロダクションプリンター支出額が519億3,200万円(前年比6.5%減)、ラージフォーマットプリンター支出額が233億9,000万円(同8.8%減)、3Dプリンター支出額が164億9,700万円(同30.3%増)でした。支出額予測は、プロダクションプリンターが2023年に574億2,400万円(2018年~2023年のCAGR 2.0%)、ラージフォーマットプリンターが219億3,100万円(同CAGR マイナス1.3%)、3Dプリンターが247億200万円(同CAGR 8.4%)とみています。

インダストリアル/3Dプリンター支出額のうち半分以上を占めるプロダクションプリンター支出額については、プロダクションプリンターが主に使用されている商業印刷(本、雑誌、パンフレット、チラシなどの印刷)市場においてデジタル化が進むことと、プロダクションプリンターの機能が向上することにより、緩やかではあるものの増加を予測しています。しかし、ラージフォーマットプリンター市場では、主な用途である図面やポスター、サイングラフィックスなどの市場が成熟化しており、需要が低下すると考えられるため、今後も減少が続くとみています。一方、3Dプリンターは、2014年のブームの後の落ち込みから市場が回復しつつあり、さらに製造現場での利用が今後も進展するとみられることから堅調に推移すると予測しています。

プロダクションプリンター市場では、オフセットやグラビア印刷などのアナログ印刷からデジタル印刷への移行が進んでいますが、従来業務の一部をデジタル技術に置き換えるだけでは根本的な業務の効率化にはつながりません。プリンティング産業全体の構造改革に取り組む時期がきているとIDCでは考えています。一方、3Dプリンター市場では、3Dプリンティングは新しい製造技術であるという理解が深まりつつあり、今後製造プロセスの変革につながっていくことが期待されます。

IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション リサーチマネージャーの三谷 智子 は「国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は、今後緩やかではあるものの成長が続くと予測される。ベンダーは、ユーザー企業がデジタルに移行する際のリスクを最小化するための具体的な提案を、ビジネスの継続性を考慮した長期的な視点を持って行うことが重要である」と分析しています。

今回の発表はIDCが発行した国内インダストリアル/ 3D プリンティング市場予測、 2019 年~ 2023 年 にその詳細が報告されています。このレポートでは、国内インダストリアル/3Dプリンティング関連市場について、2018年の支出額実績調査と2019年~2023年の市場規模予測をまとめています。

※ここでは、インダストリアルプリンター市場はプロダクションプリンターとラージフォーマットプリンターを合わせた市場としています。プロダクションプリンターには、レーザーMFP/プリンターのうちモノクロの印刷速度91ppm(1分間の最高印刷速度)以上、カラー70ppm以上のプリンターと、高速のインクジェットプリンターが含まれています。ラージフォーマットプリンターはA2サイズ以上のメディア(紙だけでなく、木材、塩ビ、透明フィルムなど)に印刷ができるプリンターです。



<参考資料>

国内インダストリアルプリンター市場 支出額予測、2014年~2023年

Note:    2018年までは実績値、2019年以降は予測

Source: IDC Japan, 6/2019



国内3Dプリンター市場 支出額予測、2014年~2023年

Note:    2018年までは実績値、2019年以降は予測

Source: IDC Japan, 6/2019

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