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18 Sep 2019

人工知能システムに対する世界の支出額は2023年に約980億ドルに拡大

Japan, 2019年9月18日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、世界の人工知能(AI:Artificial Intelligence)システムに対する支出額予測を発表しました。Worldwide Artificial Intelligence Systems Spending Guide によると、AIシステムに対する支出額は、2023年に979億ドルに達する見通しです。これは2019年の支出額375億ドルの2.5倍以上に相当します。2018年から2023年までの予測期間中における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、28.4%と予測されています。

「AI市場は2019年、着実なペースで成長を続け、来年以降もこの勢いが続く見通しです」と、米国IDC Cognitive/Artificial Intelligence Systems リサーチディレクターのデイビッド・シュービメルは述べています。また、「ERP(Enterprise Resource Planning)および製造ソフトウェアから、コンテンツ管理、コラボレーション、そしてユーザーの生産性にいたるまで、広い範囲に及ぶソリューションとアプリケーションで人工知能と機械学習(ML:Machine Leaning)が利用されています。AIとMLは現在、ほとんどの企業にとって一番の関心事です。AIが及ぼす破壊的な影響力は、今後10年にわたって産業全体を変貌させていくものとIDCでは予測しています」と述べています。

AIシステムへの支出額が最も大きいと予測される業界は、小売と銀行です。2019年の投資額は、どちらの業界でも50億ドル以上と見込まれています。小売業界における支出額の約半分は、自動顧客サービスエージェント、およびエキスパートショッピングアドバイザーに費やされると予測されます。銀行業界では、自動脅威インテリジェンス/予防システム、および不正行為分析/調査に投資が集中すると予測されます。予測期間中にAIシステムへの大幅な投資が予測されるその他の業界としては、組立製造、プロセス製造、ヘルスケア、専門的サービスがあります。支出の伸びが最も大きい業界は、メディアおよび政府機関であり、5年間のCAGRはそれぞれ33.7%および33.6%と見込まれています。

「AIはプロトタイプの時期をすでに越え、実行と実装の段階に入っています」と、米国IDC Customer Insights & Analysis リサーチマネージャーのマリアンヌ・ダキラは述べています。また、「AIジャーニーを効率よく進めていくにはどうすればいいかという問題に、あらゆる業界の戦略的意思決定者が取り組んでいるところです。銀行、小売、製造、ヘルスケア、専門的サービスを合わせるとAI支出額の半分以上になることから分かるように、進展状況にはばらつきがあります。政府機関、メディア、通信、個人向けサービスについては、現状の学習曲線にも関わらず、平均より高い5年間のCAGRを示すとIDCでは予測しています」と述べています。

AIシステムへの投資は、引き続き広い範囲に及ぶユースケースによって促進されています。上位3つのユースケースである、自動顧客サービスエージェント、自動脅威インテリジェンス/予防システム、および自動営業プロセスリコメンデーションを合わせると、2019年における支出額全体の25%を占めると予測されます。その次に続く6つのユースケースは、合わせて今年の支出額の35%と予測されます。2018年から2023年までの予測期間中、成長率が最も高いと予測されるユースケースは、HR(Human Resources)オートメーション(43.3%のCAGR)および医薬品研究開発(36.7%のCAGR)です。ただし、5年間のCAGRが30%を超えると予測されるユースケースは、その他にも8つあります。

テクノロジー別に見ると、2019年の支出額でシェアが最も大きいのは、サービス(主としてITサービス)と予測されます。これは企業におけるAIプロジェクトの設計・実装にあたって外部の専門知識が必要になるからです。ハードウェアの支出額は、企業におけるAIインフラストラクチャ構築を背景に、2019年の時点ではソフトウェアの支出額をやや上回る見通しです。しかし予測期間の終わり頃には、AIソフトウェアおよびAIソフトウェアプラットフォームの購入額がハードウェアを追い越すと予測されます。ソフトウェア支出額については、36.7%のCAGRが見込まれています。

地域別に見ると、米国は小売と銀行を中心に、予測期間中におけるAI支出額全体の50%以上を占めると予測されています。2番目に支出額が大きい地域は西ヨーロッパで、銀行および組立製造が牽引役となる見通しです。3番目にAI支出額が大きい地域は中国で、小売、自治体、専門的サービスが上位を争うでしょう。5年の予測期間中、最も強力な支出拡大が見込まれるのは、日本(45.3%のCAGR)および中国(44.9%のCAGR)です。

Worldwide Artificial Intelligence Systems Spending Guide は、幅広い非構造化情報の分析に基づいてアドバイザリーサービスの編成、アクセス、提供を行う各種テクノロジーへの支出額を推定しています。このSpending Guideは、9つの地域および32カ国における19の業界を対象に、26のユースケースに関するデータを提供し、AI関連のビジネス機会を数量化しています。ハードウェア、ソフトウェア、サービスのカテゴリーに関するデータも入手できます。市場機会を捉えて効果的な戦略の実施を希望するサプライヤーにとって、この業界に関する他のどんな調査よりも、詳細なセグメント情報とタイムリーなグローバルデータは有益です。



IDC Spending Guideについて

IDC Spending Guideは、主要テクノロジー市場の動向を、地域、産業、ユースケース、バイヤー、テクノロジーの観点から詳細に分析しています。IDC Spending Guideは、ピボットテーブル形式またはカスタムクエリツールによるセルフサービス型サービスとして提供され、ユーザーはデータのトレンドや関係を見ることによって、各市場に関する有益な情報を簡単に抽出することができます。



※本プレスリリースは2019年9月4日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしてします。

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