24 Oct 2019

国内プライベートクラウド市場予測を発表

Japan, 2019年10月24日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内プライベートクラウド市場予測を発表しました。これによると2018年の国内プライベートクラウド市場規模は、前年比38.6%増の5,764億円となりました。同市場の2018年~2023年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は36.4%で推移し、2023 年の市場規模は2018 年比で4.7倍の2 兆7,194 億円になるとIDC は予測しています。

現在、国内市場ではプライベートクラウドよりも、パブリッククラウドに対する注目度が高まっています。この背景には、ユーザー企業のパブリッククラウドに対するセキュリティの懸念が解消傾向にあると共に、既存アプリケーションソフトウェアのパブリッククラウドへの移行を促すベストプラクティスの整備や運用サービス(マネージドサービス)の拡充、人工知能/機械学習やクラウドネイティブアーキテクチャといった技術の発展を挙げることが出来ます。一方、パブリッククラウド(特にIaaS/PaaS)の導入では、「新しいスキルの習得」や「運用や管理の見直し」「ソフトウェアライセンスやコストの管理強化」がユーザー企業には求められ、導入障壁となっています。また、プライベートクラウドもセキュリティ機能/サービスの強化や、インフラストラクチャからアプリケーションまでを網羅したマネージドサービスの提供などの拡充が進んでおり、「過去資産(ソフトウェアやITスキル)の継承性」「柔軟な運用性」「システム/データの配備場所」を重要視し、プライベートクラウドを選択するユーザー企業も多く、国内プライベートクラウド市場の成長を促進しています。

これまで、国内市場ではプライベートクラウドは、ITの効率化を目的とした既存システム(特に、基幹系システム)からの移行に適したクラウドであると考えられる傾向がありました。しかし、既にプライベートクラウドは発展しており、「コンテナ環境」「人工知能/機械学習」「オープンAPI」などの新技術に対応しています。さらには、ハイブリッドクラウド環境における、統合運用管理の発展も進んでいます。これらのことは、企業のプライベートクラウドに対する関心を、ITの効率化から、デジタルトランスフォーメーション(DX)へと、拡大しています。

パブリッククラウドとプライベートクラウドの技術基盤は、相互に強い影響を与えて発展しています。近い将来、パブリッククラウドの課題であった「過去資産の継承性」「柔軟な運用性」は、技術的な視点では解消傾向にあります。そのため、ユーザー企業のプライベートクラウドに対する期待では、「コストの優位性」「セキュリティ要件やネットワーク環境を考慮したシステム/データの配備場所」「産業特化型サービス」が重要となっています。「ほぼすべてのベンダーは、ユーザー企業の期待に対応すべく、プライベートクラウドの低価格化、セキュリティ/ネットワークの強化を進めており、ベンダー間の差別化が困難となっている。ベンダーは、ユーザー企業のOT(Operation Technology)の変革を支援するといった特徴あるサービスの提供が競争力を高めるためには必要である」と、IDC Japan ITサービスのリサーチディレクターである松本 聡 は分析しています。

今回の発表はIDCが発行した国内プライベートクラウド市場予測、 2019 年~ 2023 年 にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内プライベートクラウド市場の概況や動向を分析し、セグメント別に2019年~2023年の市場予測をまとめています。



<参考資料>

国内プライベートクラウド市場 支出額予測、2018年~2023年

Source: IDC Japan, 10/2019

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