26 Feb 2020

国内シンクライアント専用端末市場シェアを発表

Japan, 2020年2月26日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内シンクライアント専用端末市場の主要ベンダーの競合状況を分析し、その結果を発表しました。

2019年の国内シンクライアント専用端末市場における出荷台数は、総計 37.4万台、前年比成長率53.6%と大きく成長しました。2008年にIDCが当該市場を調査開始して以来、1年間あたりの最高出荷台数です。市場拡大の要因は、超大型案件の更改、Windows 7 End Of Support (EOS)における買い替え需要、働き方改革、製品品質向上と機能拡充などが挙げられます。

フォームファクター別の割合は、デスクトップシンクライアントが58.7%、モバイルシンクライアントが40.8%、オールインワン(ディスプレイ一体型)が0.5%と、モバイルシンクライアントの割合が40%を超えました。世界の他の地域では、大部分がデスクトップシンクライアントで、モバイルシンクライアントの割合は3%前後と低いなか、国内市場はモバイルシンクライアントの需要が非常に高く、多くの企業で採用されています。選定ポイントは軽さ、スクリーンサイズ、性能、デザイン、堅牢性です。歩いて持ち運ぶ機会の多い国内市場において、特に、軽さの優先順位が高い傾向にあります。

ベンダー別出荷台数では、1位は日本HPで14.4万台(シェア:38.5%)、2位は富士通で9.8万台(シェア:26.3%)、3位はデルで4.7万台(シェア:12.5%)、4位はAtrustで3.5万台(シェア:9.4%)、5位はNECで9.7千台(シェア:2.6%)と、日本HPは前年比191.5%増、富士通は前年比51.5%増となり、この2社は自社の年間当たり最高出荷台数を達成しました。デルは前年比17.5%増、Atrustも前年比14.1%増と成長しました。この上位4社のシェアが86.7%を占めており、市場を牽引しています。日本HPは、超大型案件需要と堅牢性の高いモバイルシンクライアントによって、富士通は軽量かつスタイリッシュなモバイルシンクライアントで、それぞれ伸長しています。また、デルは独自仕様のWTOS(Wyse Thin OS)で、台湾に本社を持つシンクライアント専業企業のAtrsutは、その製品ラインアップの多さで追従しています。

「2019年は、超大型案件の更改、Windows7 EOSにおける買い替え需要、働き方改革、製品品質向上と機能拡充によって、市場は大きく拡大した。2020年は、その反動でやや減少する可能性があるものの、一定の需要は確保できるであろう。企業/政府/自治体/学校などが、シンクライアントの特性をうまく使いこなせば、働き方改革にも貢献できると考えられる」とIDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである渋谷 寛 は述べています。

今回の発表はIDCが発行したWorldwide Quarterly Enterprise Client Device Tracker 2019Q4にそのデータが掲載されています。本データ製品では、シンクライアント専用端末市場のベンダー別/OS別/セグメント別の出荷台数および売上額、平均単価などが掲載されています。



<参考資料>

国内シンクライアント専用端末市場 ベンダー別 出荷台数シェア、2019年

Source: IDC Japan, 2/2020

Coverage

Companies Covered

Atrust Computer Corp., HP Inc., Fujitsu Limited, Dell Inc., NEC Corporation


Regions Covered

Japan


Topics Covered

Thin client