26 Mar 2020

2019年第4四半期および2019年通年 世界/国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2020年3月26日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2019年第4四半期(10月~12月)および2019年通年のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4のデータに基づくと、2019年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比82.3%増の1億1,894万台となりました。このうち、腕時計型は3,071万台の出荷で前年同期比15.3%の増加、リストバンド型は2,134万台の出荷で前年同期比17.7%の増加となり、耳装着型デバイス(音声アシスタント対応イヤフォン・ヘッドフォンなど)は6,575万台で前年同期比235.1%増と著しい成長を示しました。

また、通年では、2019年の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年比89.0%増の3憶3,650万台となりました。このうち、腕時計型は9,243万台の出荷で前年比22.7%の増加、リストバンド型は6,935万台の出荷で前年比37.4%の増加となりました。耳装着型デバイスは1億7,047万台で前年比250.5%増と高い成長を示しました。

「2019年はウェアラブル市場が大いに躍進した一年であった」」と米国IDCのウェアラブルデバイスチームのリサーチディレクター、レイモン・リャマスは述べています。これに続けて「耳装着型ウェアラブルデバイスは、新製品の投入、並びにスマートフォンが従来のイヤフォンのようなケーブルを必要としなくなったことで、多くのユーザーが実際に商品を購入することができるようになった。また、スマートウォッチとフィットネストラッカーは、両方とも低価格モデルが多く登場したことで、出荷台数の年間記録を更新した」としています。

「ウェアラブルデバイスの市場はアップルやサムスンが市場シェアの大部分を獲得しているため、非常に速い速度で市場の寡占状態が進んでいる」と米国IDC Mobile Device Trackerのリサーチマネージャー、ジテシュ・ウブラニは述べています。そして「これらの巨人は他のベンダーにプレッシャーをかけ続けているが、その他の小さなブランドにおいては多くの革新と差別化が起き続けており、市場のこのような構造は当面維持されるだろう」と述べています。

また、Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。

同Trackerの2019年第4四半期データによると、国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で211.9万台となり、前年同期比115.0%の大幅増となりました。この要因の一つになったのは耳装着型デバイスであり、同タイプは145.1万台の出荷で前年同期比173.1%の大幅増となりました。この背景には、アップル以外にも多くのベンダーが音声アシスタント機能に対応したミドルレンジの商品を投入してきたことが挙げられます。

2019年通年では、国内のウェアラブルデバイスの出荷は617.0万台、前年比198.7%の伸びとなりました。この成長には先述の耳装着型デバイス(通年400.7万台、前年比303.5%増)のほか、腕時計型も135.1万台の出荷(前年比70.2%増)も大きく貢献しています。

「音声アシスタント機能はミドルレンジのイヤフォンやヘッドフォンではほぼ定番の機能と化しており、それが耳装着型デバイスの大きな躍進につながっている」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「5G商用サービスが開始される今後は、5Gならではのサービスと音声アシスタント機能を組み合わせることで、耳装着型デバイスがさらなる活躍の場を持つことが期待される」と述べています。

トップ5カンパニーの動向(世界市場)

アップルは2019年第4四半期に4,340万台の出荷を行い、市場をリードしましたが、最新のAirPods、AirPods Pro、Apple Watch、および複数の価格帯にまたがるBeats製品によるものです。ただし、同社の製品は第4四半期に総じて順調に推移したものの、Apple Watchの出荷量は供給不足に見舞われたため、前年比で5.2%減少しました。

Xiaomiは1,284万台の出荷で2位につけました。同社の出荷のうち、73.3%(941万台)はリストバンドでした。Xiaomiのウェアラブル製品全体に占めるリストバンドのシェアは、2018年第4四半期の81.8%から減少しました。これはリストバンド以外のデバイス、すなわち耳装着型デバイスの増加と、腕時計型デバイスが中国でわずかずつではありますが地歩を築いていることによるものです。

サムスンは強力な製品群と、JBLやInfinityを含む複数のブランドにより、3位となりました。その成功の鍵は、Galaxy ActiveおよびActive 2スマートウォッチでした。これにより、対象となるユーザー層をガジェット愛好家層から健康とフィットネスに重点を置いた愛好家にまで拡大しました。出荷量増大にあたっては、ウェアラブルデバイスをスマートフォンにバンドルする戦略を展開しており、キャリアとの協業をさらに推し進めました。

Huaweiは政治的な課題にもかかわらず、全体でウェアラブルデバイスの出荷を63.4%増加させました。リストバンドは出荷量の大部分を占めていましたが、最も成長しているのは、複数の子供用時計とスマートウォッチのGT2です。また、Huaweiは製品群に耳装着型デバイスを数機種投入し、他の市場リーダーたちと同様の戦略を採用しました。

Fitbitは5位に入りました。第4四半期に関しては、同社は過去2年間出荷台数が減少していましたが、2019年第4四半期は出荷台数が回復しました。同社の出荷台数はフィットネストラッカーに多くを依存していますが、Versa 2とVersa Lite、Ionicの割引により、スマートウォッチの出荷は年間600万台超を記録し、新記録を達成しました。

2019年デバイス別動向(世界市場)

耳装着型デバイスは引き続き強力な前進を続けており、1年で世界中に1億7,047万台が出荷されました。これは2018年に出荷された4,864万台と比較すると、250.5%の成長となります。ノイズキャンセル、コーチング、言語翻訳、スマートアシスタントなどの多くの機能を搭載するこのデバイスは、オーディオ以外の追加のユースケースを強調しています。

リストバンドの2019年の出荷は6,935万台となり、2018年に出荷された5,047万台から37.4%増加しました。リストバンドは通知とメッセージング機能でスマートウォッチを追随する傾向がありますが、大半のリストバンドはシンプルな歩数計と心拍数トラッカーです。

腕時計型の2019年の出荷は9,243万台となり、2018年に出荷された7,534万台から22.7%増加しました。Huawei、サムスンおよびその他のベンダーが地歩を固めたため、アップルの年間市場シェアは今年初めて30%を下回りました。

今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4にその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※本プレスリリースは2020年3月10日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



<参考資料>

2019年第4四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2019年第4四半期出荷台数

2019年第4四半期 市場

シェア

2018年第4四半期 出荷台数

2018年第4四半期 市場

シェア

対前年成長率

1. Apple

43.4

36.5%

19.7

30.2%

119.9%

2. Xiaomi

12.8

10.8%

7.5

11.5%

71.1%

3. Samsung

10.8

9.0%

4.6

7.0%

133.9%

4. Huawei

9.3

7.8%

5.7

8.7%

63.4%

5. Fitbit

6.0

5.0%

5.5

8.5%

7.8%

Others

37.0

31.1%

22.2

34.0%

66.7%

Total

118.9

100.0%

65.3

100.0%

82.3%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



2019年 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2019年 出荷台数

2019年市場

シェア

2018年 出荷台数

2018年市場

シェア

対前年

成長率

1. Apple

106.5

31.7%

48.0

27.0%

121.7%

2. Xiaomi

41.7

12.4%

23.3

13.1%

78.8%

3. Samsung

31.2

9.3%

12.2

6.9%

153.6%

4. Huawei

27.9

8.3%

11.2

6.3%

148.8%

5. Fitbit

15.9

4.7%

13.8

7.8%

14.8%

Others

113.5

33.7%

69.4

39.0%

63.3%

Total

336.5

100.0%

178.0

100.0%

89.0%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



2019年 世界ウェアラブルデバイス市場 デバイス別出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Product

2019年 出荷台数

2019年市場

構成比

2018年 出荷台数

2018年市場

構成比

対前年

成長率

Earwear/Hearables

170.5

50.7%

48.6

27.3%

250.5%

Wristband

69.4

20.6%

50.5

28.4%

37.4%

Watch

92.4

27.5%

75.3

42.3%

22.7%

Others

4.2

1.3%

3.5

2.0%

19.5%

Total

336.5

100.0%

178.0

100.0%

89.0%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



2019年第4四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2019年第4四半期出荷台数

2019年第4四半期 市場

シェア

2018年第4四半期 出荷台数

2018年第4四半期 市場

シェア

対前年成長率

1. Apple

122.0

57.6%

55.2

56.0%

121.0%

2. Sony

25.2

11.9%

0.2

0.2%

16,725.6%

3. Samsung

12.9

6.1%

21.8

22.1%

-40.7%

4. Garmin

9.6

4.5%

8.3

8.4%

15.5%

5. Fitbit

7.0

3.3%

3.9

4.0%

80.9%

Others

35.1

16.6%

9.2

9.3%

282.5%

Total

211.9

100.0%

98.6

100.0%

115.0%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



2019年 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2019年 出荷台数

2019年市場

シェア

2018年 出荷台数

2018年市場

シェア

対前年

成長率

1. Apple

331.5

53.7%

102.6

49.7%

223.0%

2. Sony

53.9

8.7%

0.5

0.2%

10,678.1%

3. Samsung

37.8

6.1%

35.4

17.1%

6.9%

4. Garmin

32.0

5.2%

24.1

11.7%

32.7%

5. Mill Road Capital*

22.7

3.7%

4.1

2.0%

454.6%

Others

139.0

22.5%

39.8

19.3%

249.4%

Total

617.0

100.0%

206.6

100.0%

198.7%

※Mill Road CapitalはSkullcandyを保有しています。

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



2019年 国内ウェアラブルデバイス市場 デバイス別出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Product

2019年 出荷台数

2019年市場

構成比

2018年 出荷台数

2018年市場

構成比

対前年

成長率

Earwear/Hearables

400.7

64.9%

99.3

48.1%

303.5%

Wristband

32.6

5.3%

27.7

13.4%

17.7%

Watch

135.1

21.9%

79.4

38.4%

70.2%

Others

48.6

7.8%

0.2

0.1%

28,957.0%

Total

617.0

100.00%

206.6

100.0%

198.7%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2020



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