14 May 2020

国内エンタープライズIT市場予測を発表

Japan, 2020年5月14日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内エンタープライズIT市場予測を発表しました。これによると2019年の国内エンタープライズIT市場規模は、前年比4.4%増の10兆8,190億円となりました。また、2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は3.4%で推移し、2024年の市場規模は12兆7,665億円になるとIDCは予測しています。

2019年の国内エンタープライズIT市場は、2018年に引き続き、企業の好調な業績を背景として、多くの企業におけるシステム刷新/更新需要やビジネス強化のための新規投資が見られました。また、Windows Server 2008のサポート終了や、消費増税前の駆け込み、元号改正対応、消費税率変更対応などの特需も国内エンタープライズIT市場の成長を促進しました。現在、クラウドを優先的に検討する「クラウドファースト」戦略を実行する企業が増加しています。また、ホステッドクラウドを提供するためにサービスプロバイダーによる積極的な投資が継続しています。これらのことから、国内エンタープライズIT市場に占めるクラウド関連の売上額割合は、2023年に50%を超えるとIDCは予測しています。

2020年の国内エンタープライズIT市場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によって、企業のIT投資が抑制されるものの、「テレワーク」「BC/DR(Business Continuity and Disaster Recovery)」「デジタルビジネスの強化」などの喫緊の課題を解決するためにクラウドを活用した投資が活性化するとみています。また、インターネットを活用したビジネスに関わる支出が拡大し、同市場は前年比0.2%増の10兆8,357億円を見込んでいます。

COVID-19の影響によって、事業継続や効率化を目的としたクラウドの導入から、DX(デジタルトランスフォーメーション)/データ駆動型ビジネスへと発展する企業のクラウドジャーニー戦略は加速するとIDCはみています。現在、多くのベンダーが成長戦略としてDX/データ駆動型ビジネスを掲げています。しかし、クラウドを活用したIT/ビジネスの効率化にリソースを割かれると共に、これまでとは異なる特徴を持つDX関連事業の遂行には課題も見られます。「ベンダーは、クラウドネイティブを積極的に推進し、企業文化の変革を支援することが重要である」と、IDC Japan ITサービスのリサーチディレクターである松本 聡 は述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内エンタープライズ IT 市場予測、 2020 年~ 2024 年 にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内エンタープライズIT市場を「従来型IT」と「クラウド:リプレイスメント/効率化」「クラウド:DX/データ駆動型ビジネス」に区分して、従来型ITからクラウドへの移行動向や、DXが国内クラウド市場に与える影響を分析し、2020年~2024年の市場予測をまとめています。



<参考資料>

国内エンタープライズIT市場クラウド関連 売上額予測、2019年~2024年

Notes:

  • 本市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである
  • 国内エンタープライズIT市場クラウド関連 売上額には、ユーザー企業およびサービスプロバイダー向けの売上が含まれる

Source: IDC Japan, 5/2020

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