01 Jun 2020

国内AIシステム市場予測を発表

Japan, 2020年6月1日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内AIシステム市場予測を発表しました。

2019年の国内AI(Artificial Intelligence:人工知能)システム市場は、市場規模(エンドユーザー支出額ベース)が818億4,400万円、前年比成長率は56.0%になりました。2019年は多くの企業でAIに関する複数の利用を目的(ユースケース)とした実証実験(POC:Proof of Concept)や実利用へのプロジェクトが数多く実施されました。POC前にユーザー企業がAIの活用と自社ビジネスの関連性をアセスメントし、AIによる様々な効果測定の指標を設定したことや、これらの指標を用いてプロジェクトに経営層を巻き込むなどの取り組みが、功を奏する事例が増えています。これによって同市場の57.0%占めるサービス市場が、前年比で59.5%増加したことがAIシステム市場成長の主な要因となっています。さらにソフトウェア市場が、AI機能が組み込まれているAIアプリケーションの需要の増加によって、同52.4%増となったことも大きな要因の一つとなっています。またハードウェア市場が、AIの学習や推論の実行に不可欠な高性能コンピューターの需要の高まりによって、同51.1%増と好調に推移しました。

2020年の国内AIシステム市場は、前年比43.2%増の1,172億1,200万円とIDCでは予測しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるIT支出の抑制によってAIプロジェクトが停滞し、サービス市場とソフトウェア市場の成長スピードがいったん減速します。2021年は2020年の反動や、経済の回復から、前年比45.7%増と勢いが戻ります。このことによって2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は33.4%で推移し、2024年には3,458億8,600万円になると予測しています。今後、企業がさらにAIを活用し、企業内外におけるビジネスと付随するプロセス変革、および業務の自動化がいっそう進むことによって、AIシステム市場は高い成長を続けていくと予測します。

AIのユースケースが拡がることによって、システムの展開領域がコア、クラウド、エッジまで連続的に拡張し、そのことはユーザー企業のIT環境の複雑さを増す要因になっています。同時にAIの技術革新スピードが加速し、AIの開発自体の効率化や発展に貢献しつつ、一方で技術の陳腐化も以前より早くなっています。このような背景を踏まえた上で、ユーザー企業はAIの人材不足という長期的な問題に対しても多面的に対処する必要があります。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの飯坂 暢子 は「ITサプライヤーは、ユーザー企業がAIシステムの継続的導入が可能になるよう、AIの最新技術と人的リソースをハイブリッドで提案することが求められる。また収益性のあるユースケースを特定し、迅速に製品/サービスを市場投入すべきである」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内 AI システム市場予測、 2020 年~ 2024 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートで用いる市場予測では、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮しています。



<参考資料>

国内AIシステム市場 支出額予測: 2019年~2024年

Note:本市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである

Source: IDC Japan, 6/2020

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

COVID-19, Cognitive/artificial intelligence