09 Jun 2020

国内エンタープライズインフラ市場 システムタイプ別予測を発表

Japan, 2020年6月9日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内エンタープライズインフラ市場 システムタイプ別予測を発表しました。

IDCでは、サーバーとエンタープライズストレージシステム(ExternalおよびStorage Expansionのみ)を合算した国内エンタープライズインフラ市場について、システムタイプ別、配備モデル別(Cloud/Traditional)に予測を行っています。2020年の国内エンタープライズインフラ市場は前年比7.1%減の7,069億6,800万円と予測します。2024年の同市場は7,028億2,200万円を見込んでおり2019年~2024年の5年間における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はマイナス1.6%です。2020年~2023年はマイナス成長となり、2024年にプラス成長に復帰するとみています。システムタイプ別にCAGRを見ると、SoR(System of Record)がマイナス3.5%、SoE/SoI(System of Engagement/System of Insight)がマイナス0.2%、Otherがマイナス0.4%です。

2020年の国内SoR向けエンタープライズインフラ市場を配備モデル別に見ると、SoR on Public Cloudが前年比31.4%増の470億200万円、SoR on Private Cloudが同19.2%増の241億5,300万円、SoR on Traditionalが同22.7%減の1,928億3,300万円と予測します。2019年~2024年の5年間におけるCAGRでは、SoR on Public Cloudが9.1%、SoR on Private Cloudが10.2%、SoR on Traditionalがマイナス7.7%になります。

2020年の国内SoE/SoI向けエンタープライズインフラ市場を配備モデル別に見ると、SoE/SoI on Public Cloudが前年比23.5%増の231億6,500万円、SoE/SoI on Private Cloudが前年比15.8%増の152億700万円、SoE/SoI on Traditionalが前年比32.3%減の434億4,000万円と予測します。2019年~2024年の5年間におけるCAGRでは、SoE/SoI on Public Cloudが9.1%、SoE/SoI on Private Cloudが10.9%、SoE/SoI on Traditionalがマイナス7.2%です。

2020年の国内Otherシステムタイプ向けエンタープライズインフラ市場を配備モデル別に見ると、Other on Public Cloudが前年比30.6%増の1,038億4,500万円、Other on Private Cloudが同13.8%増の407億9,200万円、Other on Traditionalが同11.3%減の2,165億3,100万円と予測します。2019年~2024年の5年間におけるCAGRでは、Other on Public Cloudが8.6%、Other on Private Cloudが9.3%、Other on Traditionalがマイナス6.4%になります。

IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ グループマネージャーの福冨 里志 は「2020年に入ってからの新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的流行によって、多くの企業や組織におけるIT投資余力の低下やトラディショナルからクラウドへのシフトの加速が見込まれる。サプライチェーンの一時的断絶による供給不足よりも需要サイドの変化が中長期的に国内エンタープライズインフラ市場へ与える負の影響が大きい」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内エンタープライズインフラ市場 システムタイプ別予測、 2020 年~ 2024 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートではデータとその処理の目的に着目した5つのシステムタイプのうち、SoRと、SoEおよびSoIを合算したSoE/SoI、およびシステム基盤プラットフォームと機器/制御システムを合算したOtherの3つのカテゴリーについて国内エンタープライズインフラの市場規模を推計し、分析しています。



注記:システムタイプについて

  • SoR(Systems of Record):法人や個人事業主の事業活動(商取引)や公的機関における公的サービス提供活動の記録や処理を行うシステムである。
  • SoE(Systems of Engagement):エンゲージメントには外部エンゲージメントと内部エンゲージメントがある。外部エンゲージメントは主に顧客および取引先との関係性である。内部エンゲージメントは社員や従業員との関係性である。ここでは顧客エンゲージメントに関わるシステムのみをSoEとして扱う。
  • SoI(Systems of Insight):収集したさまざまなデータの分析を通して、洞察(インサイト)を得るためのシステムである。
  • システム基盤プラットフォーム(SIP:System Infrastructure Platform):システムを安全かつ安定的に連携して運用するためのシステムや、コミュニケーションや共通ファンクションを提供するためのシステムである。なお、科学技術計算やアプリケーション開発などの用途も本システムタイプに含める。
  • 機器/装置制御システム(A/DCS:Apparatus/Device Control Systems):医療機器、キオスク端末、ビルファシリティ管理、自動倉庫システム、ファクトリーオートメーションにおける産業用ロボットや工作機械などの制御を主目的とするシステムである。

なお、本文のOtherとは、システムタイプのうち「システム基盤プラットフォーム」「機器/装置制御システム」を合算した支出額である



<参考資料>

国内エンタープライズインフラ市場 システムタイプ別 支出額予測、2019年~2024年

Source: IDC Japan, 6/2020

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