25 Jun 2020

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界のドキュメントプリンティング市場を直撃、2020年の世界全体のオフィス/ホーム用機器からの全ページボリュームは急速に減少する見通し

Japan, 2020年6月25日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、世界のページボリューム予測を発表しました。I DC Worldwide Page Volume Program による新しい予測では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で働き方および働く場所が変化したことで、2020年の世界全体のオフィス用およびホーム用プリント機器*から出力されるページボリューム全体は急速に減少する見通しです。IDCでは、最も可能性が高いと考えられるシナリオ(ベースラインシナリオ)に基づいた場合、2019年に3.2兆ページだった世界全体のページボリュームは、2020年には13.7%減少し、世界全体で2.8兆ページとなるとみています。2021年には多少の回復が期待できるものの、2015年~2019年はマイナス1.2%だった年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)が、2019年~2024年の5年間ではマイナス4.8%と大きく低下すると予測しています。



世界ページボリューム成長率の実績と予測、2015年~2024年

2015年~2019年 CAGR

2020年 前年比成長率

2019年~2024年 CAGR

-1.2%

-13.7%

-4.8%

Source: IDC Page Volume Program, Baseline Scenario Forecast, June 2020



世界どの地域においても、COVID-19はページボリュームに短期的なマイナス影響を与えることが予測されています。しかし、2020年の前年成長率はマイナス7%~マイナス17%と地域によって差があります。この減少幅は、北米およびアジア太平洋地域(中国および日本を除く)において大きく、中国市場では比較的小さくなっています。

IDC Europe Imaging Devices & Document Solutionsシニアリサーチディレクターのイローナ・スタンケオバは、「世界の主要経済圏において勤務体系が在宅勤務へと劇的かつ急速に移行、オフィスのページボリュームに直接的な影響を与えることになった。2019年には世界全体で1分あたりサッカーフィールド54面分に相当する約600万ページのプリントが行われていた。COVID-19の影響で2020年にはこのうち7面分が失われることになるだろう」と述べています。

IDCでは、上述のベースラインシナリオ予測に加えて、楽観シナリオおよび悲観シナリオに基づく予測も提供しています。楽観シナリオに基づくと、世界全体のページボリュームの今後5年間のCAGRはマイナス3.2%となります。一方、悲観シナリオに基づく場合には、今後5年間の世界全体のページボリュームのCAGRはマイナス6.6%となり、さらに大きな減少となる可能性があります。



IDC Japan イメージング、プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーの石田 英次 は「オフィスページボリュームの減少は、プリンティング市場全体に大きな影響を与える。パンデミック後のNext Normalにおける新たな働き方を前提に、ハードコピーペリフェラルベンダーには大胆な戦略変更が求められる」と述べています。

IDC Page Volume Programについて

IDC Page Volume Programは、世界全体のオフィス用およびホーム用プリント機器のインストールベース(台数)と、これらの機器からのページボリュームを計測するサービスです。そして、Product(レーザー、インクジェット)、Product Detail(カラー、モノクロ)、Product Category[(複合機(multifunction peripheral - MFP)、プリンター(printer)、デジタルコピア(single function digital copier - SF DC)]、デバイスフォーマット(A2/A3、A4)、スピードセグメント、サプライタイプ(OEM、non-OEM)といったセグメント別の分析データを提供しています。世界7地域をカバーしており、国別や特定地域別にデータを構成することも可能です。また、基本データセットの分析を支援するために、定性分析やキートレンド分析を加えたレポートが併せて提供されています。

* Note: オフィス用およびホーム用プリント機器には、Color 1-69ppm/Mono 1-90ppmのレーザープリンター、レーザーMFP、レーザーSF DC、およびインクジェットプリンター、インクジェットMFPが含まれます。ただし、インクジェット機器にHigh-speed Inkjetは含みません。

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

COVID-19, Multifunction peripherals, Printers