30 Jun 2020

国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場予測を発表

Japan, 2020年6月30日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場予測を発表しました。

2019年の国内EA(Enterprise Applications)ソフトウェア市場(売上額ベース)は、前年比成長率が2.6%、市場規模は5,425億8,300万円となりました。2019年は2018年から引き続き製造業でのDX進行などの要因でPLM(Product Life-cycle Management)アプリケーションが好調であり市場を牽引しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による国内経済への影響は同市場にも波及しており、IDCでは2020年以降の同市場は成長が鈍化すると予測しています。国内EAソフトウェア市場の2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は0.7%で、2024年の市場規模は5,630億6,900万円になると予測します。

国内ERMアプリケーション市場の2019年の実績は、EPM(Enterprise Performance Management)による経営指標の可視化需要、EAM(Enterprise Asset Management)を活用したアセット管理が好調なことから前年比0.3%増となり、市場規模が2,156億9,600万円となりました。同市場はCOVID-19による企業のIT投資予算の再考と「2025年の崖問題」対策という陰陽両方の影響を緩やかに受けます。EPM、人事管理/給与計算関連アプリケーションは堅調に成長し、2019年~2024年のCAGRは0.4%で推移し、2024年の市場規模は2,198億4,900万円に達するとIDCでは予測します。

国内SCM(Supply Chain Management)アプリケーション市場の2019年の実績は、国内/グローバルサプライチェーン需要が、2020年に予定されていた東京2020オリンピック・パラリンピックへの期待によって回復しましたが、同時に米中貿易戦争の影響などによる阻害要因もあり、市場成長は低調でした。市場規模は前年比1.2%増の、385億7,800万円となりました。同市場はCOVID-19の感染拡大の影響によって、グローバルサプライチェーンの一時停止、国内サプライチェーンの低迷によって、2020年はマイナス成長になると予測します。しかしこの低迷は一時的なものに留まり、サプライチェーンの回復と共にビジネスプロセス中のサプライチェーンの重要性が再認識され、2021年以降は回復し2019年~2024年のCAGRは2.3%で推移し、2024年の市場規模は431億4,800万円になると予測します。

国内PLMアプリケーション市場の2019年の実績は、前年比4.6%増、2,883億900万円となりました。製造業での3D CADソフトウェアの需要の増加やCAE(Computer-Aided Engineering)によるデジタルツイン需要が同市場を成長させました。特に2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要や2020年に予定されていた東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたインバウンド需要の増加を期待した投資が、同市場の成長に寄与しました。COVID-19の影響は製造業を直撃しており、国内製造業における2020年の業績の低迷によって、同市場への投資延期/中止が予測されます。同市場はオンプレミス比率が高いため、プロジェクト延期/中止の影響を受けやすく、同市場の2019年~2024年のCAGRは0.8%で推移し、2024年の市場規模は3,000億7,200万円になると予測します。

IDC Japan ソフトウェア/セキュリティグループ リサーチマネージャーの飯坂 暢子 は「同市場に参入しているITサプライヤーが堅調に成長していくためには、2018年に経済産業省がデジタルトランスフォーメーション(DX)レポートで指摘した「2025年の崖問題」のDXの機運と重要性を維持し、かつCOVID-19による抜本的な業務プロセス変革を視野に入れたシステム提案を行うべきである」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場予測、 2020 年~ 2024 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートは、IDCが定義するERM(Enterprise Resource Management)、SCM(Supply Chain Management)、PLM(Product Life-cycle Management)のアプリケーションで構成される国内EA(Enterprise Applications)ソフトウェア市場について、2019年の売上額実績の分析と2020年~2024年の市場予測を行っています。



<参考資料>

国内EAソフトウェア市場予測:2019年~2024年



Note:本市場予測は、2020年4月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである。

Source: IDC Japan, 6/2020

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