28 Oct 2020

国内ユーザー企業のFuture of Workstyleに関する成熟度を発表

Japan, 2020年10月28日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内の従業員数500人以上のユーザー企業でFuture of Workstyleの決定に関するメンバーまたはそのグループに意見を述べるメンバーを対象とした調査を2020年7月に行い、Future of Workstyleの取り組みに関する成熟度ステージを定量的に評価、分析を行った結果を発表しました。

IDCは、Future of Workstyle(働く場や働き方の変革)を、「ワークモデルを根本的に変えるコンセプトであり、人とマシンの協働を促進し、従業員スキルと従業員エクスペリエンスを向上させ、時間や物理的な場所といった制約から解放された労働環境を実現するためのフレームワークである」と定義しています。企業は、時短勤務やリモートワークなどの一般的な働き方改革のみならず、このFuture of Workstyleの概念を使い、新しい収益を生み出し、運用効率を改善し、顧客との深い関係を構築し、競争上の差別化を図ることが求められています。このことから、国内ユーザー企業がFuture of Workstyleを活用し事業を優位に推進するために、IDCではFuture of Workstyleの概念を「ビジョン」「実行力」「ワークカルチャー」「ワークスペース」「ワークフォース」の5つの特性に分類し、Future of Workstyleの成熟度を各特性でどのような段階を経て、高めていくかについて十分な認識を持つ必要があると考えています。このような背景からIDCでは、Future of Workstyleの成熟度を客観的に判断する指標をユーザー企業に提供するために「IDC MaturityScape: The Future of Work 1.0」のモデルを開発し、国内ユーザー企業を対象に定量的にFuture of Workstyleの成熟度を分析した「IDC MaturityScape Benchmark: Future of Workstyle in Japan, 2020」を発表しました。

IDCでは、Future of Workstyleの成熟度について、「ステージ1:個人依存(Ad Hoc)」「ステージ2:限定的導入(Opportunistic)」「ステージ3:標準基盤化(Repeatable)」「ステージ4:定量的管理(Managed)」「ステージ5:継続的革新(Optimized)」の5つのステージで評価しています。今回の調査では、国内ユーザー企業の約6割はステージ3と、ステージ2に留まっている一方、ステージ4以上の企業も約3分の1と、Future of Workstyleの成熟度は高まりつつあります。

また、事業計画とFuture of Workstyleの導入戦略を一体化し、ビジネス成果を上げ始めているリーダー企業と、そうでないフォロワー企業の分布を比べると、その成熟度は大きく異なっていることがわかりました。Future of Workstyleによってビジネス成果を上げ始めているリーダー企業の72.7%が、ステージ4以上の段階に達している一方、フォロワー企業では64.7%がステージ2以下に留まっています。その意味で国内企業は、Future of Workstyleの成熟度の高い企業と低い企業に二分している状況にあると言えます。リーダー企業は、特に「ビジョン」に関しFuture of Workstyleの策定を役員がリードすることで、企業全体で一貫した導入や予算化が進んでいます。一方、フォロワー企業における「実行力」の成熟度の低さは、シャドーITの蔓延や組織改革に関し、既存の職場環境への固執などによって変革に時間がかかっていることが大きな要因であるとIDCではみています。

IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野 浩寿 は、「Future of Workstyleの国内ユーザー企業の成熟度は、その導入戦略によって成果を上げているリーダー企業とそうでないフォロワー企業が二極化している。今後フォロワー企業はFuture of Workstyle戦略導入を企業トップから率先して進め、単なる働き方改革のみならず、旧態依然とした会社組織を変革しないと、他社との差は今後さらに拡大する可能性がある」と述べています。

今回の発表はIDCが発行したIDC MaturityScape Benchmark: Future of Workstyle in Japan, 2020 にその詳細が報告されています。評価については成熟度の5段階評価に加えて、5つの特性であるビジョン、実行力、ワークカルチャー、ワークスペース、ワークフォース別に考察しています。この調査結果を利用することで、ユー ザー企業が、自らの組織/企業の成熟度と国内の平均的ユーザー企業の成熟度とを比較できる分析を行っています。



<参考資料>

国内Future of Workstyle成熟度ステージ分布

Source: IDC Japan, 10/2020



国内Future of Workstyle成熟度ステージ分布:フォロワー企業とリーダー企業の比較

Source: IDC Japan, 10/2020



Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

Future of work, Remote worker