02 Jun 2021

国内AIシステム市場予測を発表

Japan, 2021年6月2日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内AIシステム市場予測を発表しました。

2020年の国内AI(Artificial Intelligence:人工知能)システム市場は、市場規模(エンドユーザー支出額ベース)が1,579億8,400万円、前年比成長率は47.9%になりました。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるICT支出抑制など大きなマイナスの影響を受けることなく、ユーザー企業による企業変革の重要性の認識が高まりデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが加速しました。そして、中長期計画に基づく継続的な投資によってAIの実運用を開始し効果を得始めている先駆的(リーダー)企業とCOVID-19によって企業変革の重要性を再認識しAIの投資を加速した後発的(フォロワー)企業が実証実験(POC:Proof of Concept)を盛んに行うなどの影響で、同市場ではユーザー企業のAIの取り組みレベルに応じて層別化/多様化が進んでいます。このように多様なユーザー企業によるAIアプリケーションの利用が増加し、2020年のAIシステム市場は同市場の3分の1以上を占めるソフトウェア市場が前年比で45.2%増加したことが、同市場における成長の主な要因となっています。さらにハードウェア市場はCOVID-19の研究/対策やAIの推論モデルを活用した非接触ソリューション開発を目的とする「富岳」などに代表されるスーパーコンピューターの需要の高まりとハイスペックサーバーの前倒し導入に起因し、同104.2%増となりました。またソフトウェア市場と同様にAIシステム市場の3分の1以上を占めるサービス市場においてビジネス変革支援、ITコンサルティング、アプリケーション開発/運用支援のニーズが高まり同24.8%増といずれも好調に推移しました。

2021年の国内AIシステム市場における市場規模(エンドユーザー支出額ベース)は前年比34.1%増の2,119億1,600万円と予測します。同市場は前述の通りCOVID-19のマイナスの影響を大きく受けておらず、COVID-19によってAIが新たに対策を講じる必要がある投資重点領域と企業に認識されたことで継続的に成長します。特にデータマネジメントや分析(アナリティクス)、従業員へのリスキリング(職業能力の再開発)を中心に積極的に投資が行われると予測します。2022年はこれらの投資が企業の中期投資計画に組み込まれていることから前年比28.7%増とスピードは前年に比べると鈍化するものの、同市場は成長を続けます。このことによって2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は25.5%で推移し、2025年には4,909億8,100万円になるとIDCでは予測しています。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの飯坂 暢子 は「成長期を迎えている市場ではAIを活用し企業価値を得ている先駆者とそうでない者、企業変革を再認識し取り組みを加速する後発者という形でユーザー企業の層別化が顕著になっている。ITサプライヤーはユーザー企業の共通課題であるデータマネジメントにフォーカスし、レベルに応じた柔軟な支援が求められる」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内 AI システム市場予測、 2021 年~ 2025 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートは、国内AI(Artificial Intelligence:人工知能)システム市場の2020年の実績と2021年~2025年の予測(エンドユーザー支出額ベース)を提供しています。



<参考資料>

国内AIシステム市場 支出額: 2020年~2025年



Source: IDC Japan, 6/2021

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