06 Jul 2021

国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場予測を発表

Japan, 2021年7月6日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内エンタープライズアプリケーション(EA)ソフトウェア市場予測を発表しました。

IDCでは、国内EAソフトウェア市場をERM(Enterprise Resource Management)、SCM(Supply Chain Management)、PLM(Product Life-cycle Management)のアプリケーション群で構成される市場と定義しています。

2020年の国内EAソフトウェア市場は、ベンダー売上額ベースで前年比成長率0.4%減、市場規模は5,489億100万円になったとIDCでは推定しています。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大の影響によって2020年前半に製造業で業績低迷がありました。この影響で国内EAソフトウェア市場の半数を占めるPLM市場が低迷し、市場全体の成長に影響しました。ERM市場およびSCM市場はユーザー企業の予算執行が2020年後半にずれ込んだものの、後半の市場持ち直しによってCOVID-19の影響は限定的であったとIDCでは推定しています。

各市場の2020年の動向については、国内ERMアプリケーション市場は2020年の市場では、EPM(Enterprise Performance Management)による経営指標の可視化、EAM(Enterprise Asset Management)を活用したアセット管理が2019年から継続したこと、顧客のデジタルシフトに影響された購買管理アプリケーションの好調から、前年比2.4%増となり、市場規模が2,318億3,300万円となりました。国内SCMアプリケーション市場では、2020年前半の国内/グローバルサプライチェーンがCOVID-19の影響によって混乱したことなどで投資が減退しましたが、後半には顧客の急速なデジタルシフトへの対応によって市場は回復し、市場規模は前年比1.2%増の、387億700万円となりました。また国内PLMアプリケーション市場では、COVID-19の影響によって特に2020年前半の製造業の業績低迷の結果、PLM投資が抑制されたとみています。2020年後半に市場は回復基調となりましたが、家電/エレクトロニクスなど好調に推移した業種があった反面、素材/輸送機器などの業種で投資抑制がみられ、半導体サプライの不足や、消費の減退などの影響を受け、年間を通してプラス成長にまでは至らず、前年比2.8%減、2,783億6,100万円となりました。

国内EAソフトウェア市場は「2025年の崖」問題への対応や企業のデジタルトランスフォ―メーション進行によって継続的に成長するとIDCでは予測していますが、2020年の市場減少からの回復は緩やかであり、2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は1.8%で、2025年の市場規模は6,000億6,600万円になると予測しています。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ/ITスペンディング グループディレクターの眞鍋 敬 は「同市場に参入しているITサプライヤーが成長を維持していくためには、短期的には詳細な産業分野別の業績動向を注視したマーケティング活動およびDX/レジリエンシーを目的としたクラウドシフトの提案推進、中期的には社内外ビジネスプロセスの自動化訴求を行うべきである」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場予測、 2021 年~ 2025 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートは国内エンタープライズアプリケーションソフトウェア市場の2020年の実績と2021年~2025年の予測を提供しています。



<参考資料>

国内EAソフトウェア市場予測、2019年~2025年

Note: 本市場予測は、2021年4月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである

Source: IDC Japan, 7/2021

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