
12 Jul 2021
国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表
Japan, 2021年7月12日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2020年の国内ITサービス市場のベンダー売上ランキングを発表しました。
2020年の国内ITサービス市場は前年比2.8%減の5兆6,834億円となったとみられます。ベンダー売上の上位5社は、1位から順に、富士通、NTTデータ、日立製作所、NEC、IBMとなりました。中央省庁向けのマネージドサービスが拡大したNTTデータが、3位から2位に順位を上げています。
サービスセグメント別に見ると、プロジェクトベース市場では、前年の特需の反動減と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、上位10社のうち7社がマイナス成長となりました。安定性が高いマネージドサービス市場では、COVID-19の影響は限定的であり、上位10社のうち6社がプラス成長を維持しました。サポートサービス市場では、ハードウェアサポート市場の縮小傾向の継続、前年の特需の反動減とCOVID-19の影響により、上位10社のうち9社がマイナス成長となりました。
産業分野別に見ると、金融向けは、COVID-19の影響が比較的小さく、上位10社の順位に変動はありませんでした。製造向けは、COVID-19の影響が大きく、上位5社はすべてマイナス成長となりました。政府/公共向けは、中央省庁はCOVID-19の影響が比較的小さかった一方で、地方自治体はその影響が大きく、前年の特需の反動減の影響もあり、ベンダーの成長率にはばらつきが見られます。
前年比売上成長率が最も高かった大手ITベンダーは、前年同様、アクセンチュアでした。アクセンチュアは、参考資料に掲載した上位7社には含まれていませんが、すべての産業分野で、二桁台のプラス成長を遂げ、ITサービス事業の拡大が続いています。
IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの木村 聡宏 は「低成長が続く見込みの国内ITサービス市場において、ITサービス事業者は、収益力の向上と、増加するアジャイル開発やDevOpsに不可欠な開発力の強化に取り組むべきである」と述べています。
今回の発表はIDCが発行した国内 IT サービス市場シェア、 2020 年: COVID-19 がベンダーの成長性に影響 にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ITサービス市場における大手ITサービスベンダーの競合状況を把握するため、大手ITサービスベンダー各社の売上をサービスセグメント別/産業分野別に分析しています。
<訂正>
発行当初、 「2018年の国内ITサービス市場のベンダー売上ランキング」と記載のあった箇所を「2020年の国内ITサービス市場のベンダー売上ランキング」と訂正しました。
<参考資料>
国内ITサービス市場 上位7社の売上額(サービスセグメント別)、2020年
Notes:
連結ベース、グループ外企業向け、暦年ベースのIDC定義に基づく推定値
Source: IDC Japan, 7/2021
Coverage
Companies Covered
Nomura Research Institute, Ltd., IBM, Fujitsu Limited, Hitachi, Ltd., NEC Corporation, NTT DATA Corporation
Regions Covered
Topics Covered
Application development services, Application management, Hosted application management, Hosting infrastructure services, IT consulting services, IT education and training, IT maintenance and support, Network and desktop outsourcing services, Systems integration services