06 Aug 2021

2020年の世界全体のページボリュームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で前年比マイナス14%と大幅に減少。2021年には回復が期待されるものの、感染拡大前のレベルには戻らないと予測

Japan, 2021年8月6日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、世界のページボリューム予測を発表しました。IDC’s Worldwide Page Volume Programによれば、2020年の世界全体のオフィス/ホーム用プリント機器*からの全ページボリュームは前年比で約マイナス14%となりました。2019年までの数年間、ページボリュームはゆるやかな減少に留まっていましたが、2020年のCOVID-19パンデミックおよびそれにともなう在宅勤務の急増の影響で大幅な減少となりました。

COVID-19による働く環境の急速な変化は、レーザー機器とインクジェット機器との出力比率にも影響しました。世界各地で行われたロックダウンおよび在宅勤務の増加は、主にオフィスに設置されているレーザーMFPやレーザープリンターからのページボリュームに大きなインパクトを与えました。特に、出力量の多いA3レーザー機器へのマイナス影響が大きく、2020年のレーザー機器全体のページボリュームは、前年比約マイナス16%と劇的に減少しました。その一方で、インクジェット機器からのページボリュームは、前年比4%のプラスとなりました。これは、以前から家庭で個人向けプリントに使われていたインクジェット機器を、仕事や学校関係のプリントに使い始めた人が多かったためであると考えられます。

2021年、IDCではCOVID-19が働く環境に与えた影響を把握するために、大規模なエンドユーザー調査を実施しました。調査対象は、COVID-19の影響で在宅勤務を始めた全世界の正社員4,700名で、在宅勤務環境におけるプリントの実態を把握することを目的としています。この調査によれば、在宅勤務中のエンドユーザーが家庭でプリントしたページのうち、半分程度が仕事関連であったことがわかりました。



Source: IDC Japan, 8/2021



IDCでは、2021年には世界全体のページボリュームが前年比でプラス2%程度リバウンドすることを予測しています。しかし、2022年以降は再び減少局面に入り、COVID-19感染拡大前よりも減少幅は大きくなると予測しています。これは、COVID-19収束後に多くの人がオフィスに戻ると考えられるものの、フルタイムの在宅勤務や一部在宅勤務となる人が、パンデミック前と比べて大きく増加すると見られるためです。そこで、IDCでは、世界全体のページボリュームの2020年~2025年の5年間のCAGRをマイナス3.7%と予測しています。

Source: IDC Japan, 8/2021



IDC Europe Imaging Devices & Document Solutionsシニアリサーチディレクターの イローナ・スタンケオバは、「家庭でのページボリュームには増加傾向が見られる。しかしながら、こうした増加も今後企業や政府関連組織がデジタルトランスフォーメーション (DX) 実現に向けてペーパーレス活動に取り組むことによるページボリュームの減少を補うものではない。今後も、ページボリュームの減少傾向は続き、2025年には全世界のページボリュームは約2兆3,000億ページとなるだろう。ページボリュームは減少するものの、世界全体でのプリント量は1分あたり440万ページであり、これはサッカーフィールド39面分にあたる」と述べています。

IDCでは、上述のベースラインシナリオ予測に加えて、楽観シナリオおよび悲観シナリオの基づく予測も提供しています。楽観シナリオに基づくと、世界全体のページボリュームの今後5年間の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はマイナス1.9%となります。一方、悲観シナリオに基づく場合には、今後5年間の世界全体のページボリュームのCAGRはマイナス5.1%となります。

* Note: オフィス/ホーム用プリント機器には、Color 1-69ppm/Mono 1-90ppmのレーザープリンター、レーザーMFP、レーザーSF DC、およびインクジェットプリンター、インクジェットMFPが含まれます。ただし、High speed Inkjetは含みません。



IDC’s Page Volume Programについて

IDC’s Page Volume Programは、世界全体のオフィス/ホーム用プリント機器のインストールベース (台数)と、これらの機器からのページボリュームを計測するサービスです。そして、Product (レーザー、 インクジェット)、Product Detail (カラー、モノクロ)、Product Category (複合機(multifunction peripheral - MFP)、プリンター (printer)、デジタルコピア (single function digital copier - SF DC))、デバイスフォーマット (A2/A3、A4)、スピードセグメント、サプライタイプ(OEM、non-OEM) といったセグメント別の分析データを提供しています。世界7地域をカバーしており、国別や特定地域別にデータを構成することも可能です。また、基本データセットの分析を支援するために、定性分析やキートレンド分析を加えたレポートが併せて提供されています。



※本プレスリリースは2021年8月3日の米国IDC(マサチューセッツ州 ニーダム)による発表の日本語訳をベースとしてします。

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

COVID-19, Multifunction peripherals, Printers