01 Oct 2021

2021年第2四半期 国内サーバー市場動向

Japan, 2021年10月1日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2021年第2四半期(4月~6月)の国内サーバー市場動向を発表しました。2021年第2四半期の国内サーバー市場全体の売上額は1,069億円で、前年同期から19.8%減少しました。出荷台数は11万2,700台で、前年同期から4.0%増加しました(参考資料)。

Product Category別(注1)では、x86 Server(x86搭載サーバー)の売上額は811億円で、前年同期から9.2%減少しました。出荷台数は、9万9,700台で前年同期から5.2%減少しました。Non-x86 Server(x86以外のプロセッサーを搭載したサーバー)の売上額は257億円で、前年同期から41.4%減少しました。出荷台数は、1万3,000台で前年同期から314.5%増加しました、

x86 Serverは、ITサービス、通信、ヘルスケア、流通向けの大口案件などがありましたが、売上額、出荷台数ともに、x86 Server市場の落ち込みを下支えすることができませんでした。x86 Serverのうち、x86 Standard Server(注3)は、売上額が前年同期比10.9%減の655億円、出荷台数が同3.8%減の8万200台でした。x86 Custom Server(注3)は、売上額が前年同期比1.1%減の156億円、出荷台数が同10.5%減の1万9,500台でした。前四半期(2021年第1四半期)に続き、ODM Direct向けのサーバーにおいて、x86搭載サーバーからARM搭載サーバー(注2)へのシフトがみられました。その結果、ODM DirectにおけるARM搭載サーバーの出荷台数比率が高まり、x86 Custom Serverの落ち込みにつながりました。なお、ARM搭載サーバーの売上額、出荷台数は、Non-x86 Serverに計上され、x86 Serverには計上されません。

Non-x86 Serverは、前年同期にあった官公庁向けスーパーコンピューター「富岳」(注4)の反動で、売上額は、2桁の大幅なマイナス成長となりました。出荷台数は、文教、金融、製造向けの大型案件に加え、ODM DirectのARMサーバー出荷増が貢献し3桁の大幅プラス成長となりました。なお、前年同期の売上額から「富岳」分を除いた成長率をみるとNon-x86 Serverの売上額は、2桁のプラス成長となります。

IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーの下河邊 雅行 は、「x86 Severは、間接販売を中心とした中堅中小企業向けのサーバービジネスにおいて、依然としてCOVID-19流行によるネガティブな影響があるものの、大企業向けのサーバービジネスは回復しつつある」と、述べています。また、「一方で、半導体供給不足によるサーバービジネスへのマイナスの影響がみられるようになってきた。回復基調にある大企業向けx86 Serverビジネスを、確実に獲得していくためにも、今後ITベンダーは、サーバー製品の需給管理に、より一層注力する必要がある」と述べています。

カンパニー別売上額では、富士通が首位(参考資料)となりました。次いで、デル・テクノロジーズ(Dell Technologies)、NEC、日本ヒューレット・パッカード(HPE)、IBMの順でした。出荷台数でも、富士通が首位となりました。次いで、Dell Technologies、NEC、HPE、Super Microの順でした。



注1:「Product Category」 とは、「Worldwide IDC Quarterly Server Tracker」の市場定義におけるデータ項目のひとつであり、サーバーに搭載されているCPU Type別に、サーバー製品を、「x86」」と、「Non-x86(x86以外の、CICS、RISC、EPIC、ARM)」の2つに分類します。「Product Category」は、IDCにおける世界標準のサーバー製品分類方法となっており、2021年第2四半期より、本プレスリリースでは、同分類方法に準拠することとしました。これより、従来のプレスリリースで使用していた、日本固有のデータ項目である「Japan Product Category」による、「x86サーバー」「メインフレーム」「その他のサーバー」の3分類での出荷実績の発表は終了致します。これにより、従来の分類方法では「メインフレーム」「その他のサーバー」に包含されていた、x86アーキテクチャーをベースに、ベンダー独自OSを搭載したサーバー製品は、今四半期からは、「x86」に包含されています。なお、従来のプレスリリースにおける、「その他のサーバー」とは、「Japan Product Category」で定義する、「ARMサーバー」、「RISCサーバー」、「IA64サーバー」、「ビジネスサーバー」の総称として使用していました。

注2: ARMプロセッサーを搭載したサーバーは、「Non-x86」に分類されます。

注3: Standard Server とは、ベンダーが公開するカタログに掲載されたサーバーです。Custom Serverとは、主にクラウドサービスベンダーが、ODM Directなどから調達するサーバーで、特定の顧客や用途向けに設計されたサーバーです。

注4: 「富岳」の売上額は、公知の情報に基づき、IDCの推定値を計上しています。IDCでは、「富岳」は、2020年第1四半期と同第2四半期に分納されたと推定し、2020年第2四半期の売上額は、前四半期(2020第1四半期)と同規模の売上額を計上しました。出荷台数は、過去にあった「京」の出荷と同様に、売上計上単位で1台と計上しています。

なお、上記レポートにおいて、四捨五入により、合計値が合わない場合があります。



<参考資料>

2021年第2四半期 国内サーバー市場 カンパ二―シェア

【売上額】

Source: IDC Worldwide Quarterly Server Tracker, 2021Q2. Share by Company



Source: IDC Worldwide Quarterly Server Tracker, 2021Q2. Share by Company



【出荷台数】

Source: IDC Worldwide Quarterly Server Tracker, 2021Q2. Share by Company



Coverage

Companies Covered

IBM, Dell Technologies Inc.


Regions Covered

Japan


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