
03 Mar 2022
国内ITサービス市場予測を発表
Japan, 2022年3月3日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内ITサービス市場予測を発表しました。これによると、2021年の国内ITサービス市場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響が一部で続いたものの、市場全体としては順調に回復し、プラス成長に転換しました。2022年以降も堅調に推移し、2026年には6兆7,410億円になる見通しです。
2021年の国内ITサービス市場は、リモートワークを前提としたITサービス事業者のビジネスプロセスが定着し、前年にCOVID-19の影響を受けた商談やプロジェクト、サービスデリバリーの正常化が進んだことに加え、既存システムの刷新/更新やDX関連の需要がプロジェクトベース市場の成長を牽引したことで、前年比3.2%増の5兆8,713億円となりました。
2022年は、2021年に回復が遅れた分野の反動増が見込まれます。また、今回の予測から、データセンター(DC)サービスを含むHIS(ホスティングインフラストラクチャサービス)にホールセールコロケーションを含めています。ホールセールコロケーションは、クラウド事業者向けのハイパースケールDCの需要拡大を背景として、マネージドサービス市場の成長分野となっています。2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は2.8%で推移するとIDCは予測しています。
ベンダーが収益性の改善を図るうえで、売上の拡大は不可欠であり、サービス価格の見直しは、そのための重要な施策となります。「ITサービス事業者は、サービス提供価値に見合った対価を訴求すべきであり、そのためにはCOVID-19以前から続く取引慣行や契約の在り方を見直すことが必要になる」とIDC Japan株式会社 ITサービスのリサーチマネージャーである木村 聡宏 は述べています。
今回の発表はIDCが発行した国内 IT サービス市場 産業分野別予測、 2022 年~ 2026 年 にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ITサービス市場を12の市場セグメント、および、ユーザ企業の産業分野別(18産業)に分類し、2026年までの市場規模予測を行っています。
(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)
<参考資料>
国内ITサービス市場 支出額予測: 2021年~2026年
Note: 2021年は実績推定値、2022年以降は予測
Source: IDC Japan, 3/2022