06 Apr 2022

2021年第4四半期世界および国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2022年4月6日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2021年第4四半期(10月~12月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2021Q4のデータに基づくと、2021年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比10.8%増の1億7,102万台となりました。このうち、腕時計型は4,768万台で前年同期比29.4%の増加、リストバンド型は1,375万台で前年同期比22.8%減となり、耳装着型デバイス(音声アシスタント対応イヤフォン・ヘッドフォンなど)は1億870万台で前年同期比9.6%増の成長となりました。世界のウェアラブルデバイス市場は過去最高の出荷数を達成しました。なお、2021年通年の出荷台数は5億3,362万台となり、2020年比で20.0%増加しました。

「2021年は、多くの企業が供給面の課題を抱えていましたが、当四半期内に落ち着き始め、企業は製品ラインを拡大しながら記録的な量を出荷することができました」と米国IDC Mobile Device Tracker リサーチマネージャーのJitesh Ubrani は述べています。またこれに続き「供給不足により、多くの企業がデバイス販売以外の収入を模索し、継続的な収入を得るためのサブスクリプション型サービスによるビジネスモデルを試す機会となりました。これは今後、ウェアラブル市場で重要な役割を果たすと思われます」と指摘しています。続いて米国IDC モバイルデバイス AR/VR担当リサーチディレクターのRamon T. Llamasは「アップルは今年もずっと先頭を走っていましたが、市場のもう一つの兆候は、後発ベンダーが多く続いていることです。サムスン、ファーウェイ、Imagine Marketingの3社は、市場を上回る前年比成長率を記録しました。これは、市場ニーズがアップル製品に留まらないことを示しています。これらの企業は、製品と価格の多様性をもたらし、より多くの顧客を引き付けます。また、ウェアラブルデバイスを初めて使うユーザーのニーズも多く、アップル製品と同様の機能を備えながら、より低価格を提示することで彼らを取り込んでいこうとしています」と指摘しています。

Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2021Q4では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。

同Trackerの2021年第4四半期データによると、国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計252万台で、前年同期比6.7%減となりました。腕時計型デバイスは120万台で前年同期比42.0%増、リストバンド型は24万台で前年同期比52.9%増、耳装着型デバイスは101万台で前年同期比36.0%減でした。なお、2021年通年の出荷台数は803万台、2020年比で6.6%増加しました。

「国内では完全ワイヤレスによる耳装着型デバイスは、2019年に大きな成長を遂げており、ある程度の落ち着きを見せています。一方で腕時計型、リストバンド型はこれまでのメールや電話の着信通知、電子マネーによるキャッシュレス決済といった機能だけでなく、ヘルスケアのためのバイタルデータの計測、アクティビティの管理といった用途が消費者に認知され始めてきました。また、スマートフォンベンダーを始め、多くのベンダーがウェアラブルデバイス市場に注力してきたことで価格や機能など多様な製品が市場に投入され、国内市場の成長を加速させています」とIDC Japan株式会社 PC, 携帯端末&クライアントソリューションのマーケットアナリストである井辺 将史 はコメントしています。

カンパニー別動向(世界市場)

アップルは当四半期に34.9%のシェアを獲得し、第1位の座を維持しました。2021年第3四半期から第4四半期に延期されたSeries 7ウォッチとAirPods 3の発売が、当四半期のアップルの成長を後押ししました。

シャオミはリストバンド型が落ち込む中で、当四半期に腕時計型デバイスが倍増し、耳装着型デバイスも成長したことで、リストバンド型のマーケットリーダーとしての地位を維持し、全体として成長を続けています。

サムスンのGalaxy Watch 4シリーズは、ホリデーシーズンに割引や下取りキャンペーンなどの大々的なプロモーションを行い、その活動が奏功し成長しました。しかし、耳装着型カテゴリーの成長は鈍化し始め、同社の出荷台数は4.3%増と、当四半期のカテゴリー全体の9.6%増を大きく下回りました。

ファーウェイの成長率は前年同期比35.6%増でした。積極的なマーケティングにより中国以外の国でも人気を集めることに成功しました。ヨーロッパ向けの出荷台数は、2021年のホリデーシーズンにおいて、ファーウェイのポートフォリオの29%を占め、前年の19.9%から大きく上昇しました。

Imagine Marketingはインド国内のウェアラブル製品の急速な成長を受け、トップ5にランクインしました。同社は、耳装着型と腕時計型事業において、高機能・低価格戦略を展開しています。特に同社の腕時計型デバイスは平均価格50ドルを大きく下回っており、リストバンド型デバイスは腕時計型デバイスに対する価格優位性を失うことになりました。

今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Trackerにその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※ IDCの定義では、耳装着型デバイスがウェアラブルとみなされるためには、スマートアシスタント、健康・フィットネストラッキング、オーディオ体験の向上など、音声以外の機能を提供する必要があります。

※本プレスリリースは2022年3月9日の米国IDC(マサチューセッツ州 ニーダム)による発表の日本語訳の抄訳をベースとしています。(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

2021年第4四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2021Q4 出荷台数

2021Q4 出荷台数

シェア

2020Q4 出荷台数

2020Q4 出荷台数

シェア

前年同期比

成長率

1. Apple

59.7

34.9%

55.6

36.0%

7.3%

2. Xiaomi

14.6

8.6%

13.6

8.8%

7.9%

3. Samsung

13.6

7.9%

13.1

8.5%

3.8%

4. Huawei

11.5

6.7%

8.5

5.5%

35.6%

5. Imagine Marketing

9.2

5.4%

5.4

3.5%

69.6%

Others

62.5

38.6%

58.2

37.7%

7.4%

Total

171.0

100.0%

154.3

100.0%

10.8%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 4/2022



Source: IDC Japan, 4/2022



2021年第4四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2021Q4 出荷台数

2021Q4 出荷台数

シェア

2020Q4 出荷台数

2020Q4 出荷台数

シェア

前年同期比

成長率

1. Apple

180

71.5%

200

74.3%

-10.1%

2. Google

14

5.5%

6

2.3%

124.5%

3. Sony

12

4.8%

14

5.1%

-12.2%

4. Xiaomi

10

4.1%

6

2.1%

84.8%

5. Garmin

9

3.5%

5

1.8%

75.8%

Others

27

10.6%

39

14.5%

-31.4%

Total

252

100.0%

270

100.0%

-6.7%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 4/2022



Source: IDC Japan, 4/2022

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