27 Apr 2022

国内エッジインフラ市場予測を発表

Japan, 2022年4月27日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内エッジインフラ(ハードウェア)市場予測を発表しました。これによると、2021年の国内エッジインフラ(ハードウェア)市場(以下、「エッジインフラ市場」)の支出額は、前年比19.3%増の4,056億円(参考資料)であると推計しています。また、2021年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は9.9%で、2025年の同支出額は、5,911億円になるとIDCは予測しています。

IDCでは、企業や組織におけるデータ分析処理の比重が、今後、コアインフラからエッジインフラにシフトし、AI(*1)技術を利用した高度なデータ分析処理に対するニーズが高まるとみています。それと共に、データ分析処理に使用されるデータは、動画や静止画などの非構造化データが増加し、データの種類も豊富になってくることから、今後、エッジコンピューティングのニーズは拡大し、エッジインフラ市場は高成長すると予測しています。

IDCでは、エッジインフラ市場を、「サーバー」「ストレージ」「ゲートウェイ」「ネットワーク機器」の各サブセグメント別に分類し市場予測を行っています。2021年の国内エッジインフラ市場を、サブセグメント別に見ると、支出額が最も大きいのはゲートウェイ市場であり、その支出額は前年比19.3%増の2,515億円、2025年の同支出額は、3,763億円に拡大すると予測しています。2021年~2025年の4年間におけるCAGRは10.6%を予測しており、予測期間を通じてエッジインフラ市場全体の6割強を占め、CAGRで見ても、サブセグメントの中でサーバー市場に次いで、高い成長が期待できる市場となっています。なお、最も高い成長が期待できるサーバー市場のCAGRは、15.2%と予測しており、2025年の同支出額は、959億円になると予測しています。

また、IDCでは、エッジインフラ市場を、「AI」「AR/VR」(*2)「Drones」「IoT」(*3)「Robotics」および「Service Provider」の各Domain(ドメイン)別に分類して市場予測を行っています。2021年の国内エッジインフラ市場を、ドメイン別に見ると、支出額が最も大きいのはIoTドメインであり、その支出額は前年比20.5%増の1,800億円、2025年の同支出額は、2,862億円になると予測しています。2021年~2025年の4年間におけるCAGRは、12.3%を予測しており、予測期間を通じてエッジインフラ市場全体の4割強から5割弱を占め、CAGRで見ても、Service Providerドメインに次いで高い成長が期待できる市場となっています。なお、最も高い成長が期待できるService Providerドメイン市場のCAGRは、22.0%と予測しており、2025年の同支出額は、885億円になると予測しています。

IDC Japan株式会社 エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーの下河邊 雅行 は「国内エッジインフラ市場は、今後、成長が期待できる市場である。ITベンダーは、エッジ領域でのコンピューター処理に関するシステム要件や、さらには業務要件まで踏み込んで、顧客の潜在的なエッジコンピューティングニーズを引き出すことが重要である」と説明しています。

今回の発表はIDCが発行した国内エッジインフラ市場予測、 2022 年~ 2025 年 にその詳細が報告されています。本レポートは、国内エッジインフラ(ハードウェア)市場における支出額の予測を行っています。国内エッジインフラ市場は、今後の成長が期待される市場であり、特に、サブセグメント別では「サーバー」市場が、ドメイン別では「Service Provider」ドメインと「IoT」ドメインが高成長し、注目すべき成長市場になるとIDCはみています。

さらに、本レポートでは、国内エッジインフラ市場を、産業セクター別(流通/サービス、金融、インフラ、製造/資源、公共)に分類して市場予測を行っています。

*1: AI:Artificial Intelligence(人工知能)、*2: AR/VR(Augmented Reality/Virtual Reality:拡張現実/仮想現実)、*3:IoT(Internet of Things)

(補足)

IDCでは、エッジ領域で使用されるITインフラを、「エッジインフラ」と定義しています。なお、特に断りがない限り、エッジインフラとは、エッジ領域におけるテクノロジー全体を示し、「ハードウェア」「ソフトウェア」「サービス」の各サブセグメント全体を含むものとしています。なお、本プレスリリースで紹介したレポートでは、国内エッジインフラ市場のうち、ハードウェアサブセグメントのみ取り上げて報告しています。

<ハードウェアサブセグメント 市場定義>

  • サーバー:汎用スタンドアローンプラットフォーム、特定用途プラットフォーム、アプライアンス、コンバージド/ハイパーコンバージドシステムなど(汎用サーバー、もしくは同等のコンピューター処理能力を有するエッジインフラ)
  • ストレージ:外付けディスクのみ
  • ゲートウェイ:汎用多機能ゲートウェイ、汎用固定機能ゲートウェイ、特定用途固定機能ゲートウェイなど(ファンレス型/ボックス型PC、産業用PC、ゲートウェイ機能を有するPLCを含む)
  • ネットワーク機器:イーサネットスイッチ、ルーター、ブリッジ、リピーターなど

(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内エッジインフラ市場 支出額予測、2020年~2025年



Note:ハードウェア サブセグメントのみ

Source: IDC Japan, 4/2022



Coverage