
08 Jun 2022
2022年第1四半期国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表
Japan, 2022年6月8日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-3556-4760)は、国内の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の2022年第1四半期(1~3月)の出荷台数を発表しました。
2022年第1四半期における国内市場の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の合計出荷台数は、前年同期比4.0%増の1,015万台となりました。これから3Gサービスの終了を予定しているキャリアが主に低価格モデルを中心に仕入を増やしたことが対前年増につながりました。また、懸念されていた部材不足の影響は、若干の納品遅れなど軽微な範囲に留まりました。スマートフォンの出荷は995万台(前年同期比 3.8%増)となりました。OS別では、iOSが同6.4%増の480万台でした。各キャリア、量販店が大胆な値引きを行っていることで、値引き対象となる旧モデルを中心に出荷が増えました。また、Android系は、3Gサービス停止後の乗り換え機種となる低価格モデルなどを出荷しているベンダーが好調で、同1.6%増の515万台でした。
当該四半期をベンダー別で見ると、アップルは昨年同期からシェアを1.0ポイント増やし47.3%でトップです。2位は、114万台を出荷したサムスン(シェア11.3%)、3位は106万台出荷のシャープ(同10.4%)、4位は101万台を出荷したFCNT(同10.0%)、5位は90万台出荷の京セラ(同8.9%)となりました。
「2022年第1四半期は、懸念されていたロシア・ウクライナ戦争の影響は軽微であったが、中国のロックダウンによよって、製品出荷の遅れや、物流面の混乱が生じており、今後の状況は楽観できない。また、世界的にはインフレが懸念される中、国内では各キャリアや量販店による製品の過度な値引きが長期化しており、インフレと値引きのアンバランスの中で各ベンダーは非常に厳しい環境に置かれている。そのためこれら多くの不安要素が今後の製品出荷にネガティブな影響を与える可能性は高い」とIDC Japan株式会社 PC, 携帯端末&クライアントソリューションのマーケットアナリストである井辺 将史 はコメントしています。
今回の発表はIDCが発行したWorldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2022Q1にその詳細が報告されています。
(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)
〈参考資料〉
2022年第1四半期 国内携帯電話市場 出荷台数 ベンダー別 シェア
Source: IDC Quarterly Mobile Phone Tracker, 2022Q1
2022年第1四半期 国内スマートフォン市場 出荷台数 ベンダー別 シェア
※OSにAndroid系を採用している従来型携帯電話もスマートフォンに含みます。
※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。
Source: IDC Quarterly Mobile Phone Tracker, 2022Q1
Coverage
Companies Covered
FCNT Ltd., Sharp Corporation, KYOCERA Corporation, Apple Inc., Samsung