
29 Aug 2022
国内データセンターサービス市場予測を発表
Japan, 2022年8月29日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋 俊介、Tel代表:03-3556-4760)は、国内データセンターサービス(顧客企業の情報システムを情報サービス事業者のデータセンター内で運用監視するサービス)市場の最新予測を発表しました。これによると2022年の国内データセンターサービス(DCサービス)市場は、前年比15.3%増の2兆275億円と、初めて市場規模が2兆円を超える見込みです。また、2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は12.8%と、高い成長率が維持されるとIDCではみています。その結果、2026年の市場規模は3兆2,083億円となると予測しています。
ITインフラのリモート運用やインターネット上のサービスの利用拡大に後押しされて、データセンター利用は順調に拡大を続けています。特にクラウドサービスの分野では、AWSやマイクロソフトAzureのようなパブリッククラウドサービスの高成長が続いていることに加えて、クラウドサービスプロバイダーに大規模DC設備を貸し出すタイプのサービス(ホールセールコロケーション)も伸びています。特にホールセールコロケーションでは、海外のコロケーション事業者による新規参入が増えており、市場規模が急拡大しています。
他方で世界的なエネルギー価格の上昇によって、DCの電力コストも増大しています。コスト上昇は、DCサービス価格の上昇につながりますが、クラウド環境の利用ニーズとそれに必要となるDCサービスに対するニーズは、サービス価格が上昇しても堅調に増大していくため、市場の成長を阻害する可能性は低いとIDCではみています。
クラウドサービスの利用拡大とともに、その周辺サービスに対する需要も拡大しています。「DCサービス事業者は、オンプレミスとクラウドをハイブリッドに利用するためのコンサルティングやネットワーク接続サービスなどの成長分野に注力することになる」と、IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの伊藤 未明 は分析しています。
今回の発表はIDCが発行した国内データセンターサービス市場予測、 2022 年~ 2026 年 にその詳細が報告されています。本レポートでは、データセンターサービス市場を、事業者の種類(SI/ITベンダー、通信事業者、DC専業事業者)別に算出しているだけでなく、データセンターの所在地の地域別の予測データも掲載しています。
(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)
<参考資料>
国内データセンターサービス市場 売上額、成長率予測: 2020年~2026年
Note: 2020年~2021年は実績値、2022年以降は予測
Source: IDC Japan, 8/2022
Coverage
Regions Covered
Topics Covered
Enterprise server, Hosting infrastructure services, Infrastructure as a service