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Publication date: 10 Aug 2023

国内ITインフラ市場予測を発表

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Japan, 2023年8月10日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内ITインフラ市場予測を今回初めて発表しました。これによると国内ITインフラ市場の2022年~2027年における支出額の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を8.4%、2027年の同市場の売上額を7兆6,643億円と予測しています。なお、国内ITインフラ市場には、国内エンタープライズインフラ(サーバーおよびエンタープライズストレージシステム)市場、国内データセンター向けイーサネットスイッチ市場、国内システムインフラストラクチャソフトウェア(SIS)市場、国内ITインフラストラクチャサービス市場、国内パブリッククラウド接続用途WANサービス市場、国内パブリッククラウドサービス(IaaS)市場を含みます。

クラウドマイグレーションの進展やデジタルビジネスへの取り組み拡大に伴って、パブリッククラウドサービス(IaaS)の利用が拡大しており、国内ITインフラ市場では最も急速に成長するセグメントになります。2027年の国内ITインフラ市場におけるIaaSの売上額構成比は36.8%と最も高いセグメントになる予測です。

IaaSの急成長によって、国内ITインフラ市場の市場構造の転換が加速しています。

ITインフラストラクチャサービスでは、サービスプロバイダー(SP)向けのコロケーションやエンタープライズ向けのクラウド導入コンサルティング/構築の需要が拡大する見込みです。また、ITインフラのハイブリッド化による運用複雑化の課題が顕在化していることから、SP以外のエンタープライズ向け市場における運用サービス(マネージドサービス)に対する需要も高まるとみています。

システムインフラストラクチャソフトウェア (SIS)では、セキュリティソフトウェアに加えて、パブリッククサービスの環境を運用、管理するためのシステム/サービス管理ソフトウェアの需要も拡大しており、FinOpsやAIOpsなどの新しい機能に対する注目度も高まっています。なお、SISでは、初期費用の抑制、継続的な機能強化/アップデートの提供、ライセンスの可搬性などのメリットから、ライセンスの販売からSaaSやサブスクリプションなどの「リカーリング」モデルへと急速に変化しています。

一方で、エンタープライズインフラ(サーバーおよびエンタープライズストレージシステム)やデータセンター向けイーサネットスイッチといったインフラストラクチャハードウェアでは、エンタープライズによる投資が緩やかに減少し、ハイパースケーラー、クラウドサービスプロバイダー、デジタルサービスプロバイダー、通信事業者、マネージドサービスプロバイダーなどのSPによる投資が増加する予測です。

IDC Japan株式会社 Infrastructure & Devicesのリサーチマネージャーである宝出 幸久 は、「デジタルファースト時代においてビジネス価値を創出するために、多種多様なITインフラの使い分けが進んでいる。今後、AI(Artificial Intelligence:人工知能)があらゆるビジネスプロセスに組み込まれる「AI Everywhere(どこでもAI)」化が急速に進むとIDCはみている。Generative AIに代表されるAIテクノロジーの活用の進展は、ITインフラに対する新たな需要を大規模に創出すると共に、ITインフラの分散化をさらに加速する。ITサプライヤーには市場構造の転換に対応して事業戦略を再構築すると共に、統合管理の実現や、ITインフラコストの継続的な最適化を実現するFinOpsの実践の支援などを通じて、顧客のデジタルビジネスの継続的な発展を支援すべきである」と分析しています。

今回の発表はIDCが発行したレポート国内 IT インフラ市場予測、 2023 年~ 2027 年 にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内におけるITインフラに関連するハードウェア、ソフトウェア、サービスの各市場を横断する市場予測を提供しています。また、システムインフラストラクチャソフトウェアおよびITインフラストラクチャサービスにおけるリカーリング/ノンリカーリング別の市場予測や、ハードウェア(エンタープライズインフラおよびデータセンター向けイーサネットスイッチ)におけるバイヤータイプ別の市場予測も提供しています。

(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内ITインフラ市場 売上額予測: 2022年~2027年

Note:

・2022年は実績値、2023年以降は予測

・Infrastructure hardwareには、エンタープライズインフラおよびデータセンター向けイーサネットスイッチを含む

・Rest of marketには、システムインフラストラクチャソフトウェア、ITインフラストラクチャサービス、パブリッククラウド接続用途WANサービスを含む

Source: IDC Japan, 8/2023





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