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Publication date: 06 Jun 2023

国内クライアント仮想化関連市場規模予測を発表

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Japan, 2023年6月6日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、2022年の調査実績をもとに2023年~2027年の国内クライアント仮想化関連市場規模について予測を行い、その結果を発表しました。今回の予測では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって、経済、社会、ICT市場全体が影響を受けると考え、Baseline(基本シナリオ)、Optimistic(楽観シナリオ)、Pessimistic(悲観シナリオ)の3つの予測シナリオを作成しました。

国内クライアント仮想化市場には、シンクライアント市場、クライアント仮想化ソフトウェア市場、クライアント仮想化ソリューション市場の3つの市場が含まれます。このうち、クライアント仮想化ソリューション市場は、Baseline(基本シナリオ)では、2023年はプラス成長(2.7%)となり2024年以降もハイブリッドワークによって堅調に推移するとみています。2019年(COVID-19の感染拡大前)の水準に戻るのは、国内経済/ICT市場の回復と同時期の2027年以降とみています。

2023年も、前年に引き続き、GDPおよびIT投資が共に前年比プラス成長を堅持するため、クライアント仮想化市場も投資と需要が緩やかに復調すると考えられます。ハイブリッドワークの増加に伴い、情報漏洩対策を確保し、安心安全なエンドポイント環境を整備する施策のひとつとして、クライアント仮想化ソリューション全般の需要が拡大するとIDCではみています。特に、DaaS(Desktop as a Service)、モバイル仮想化ソリューションを中心に市場が拡大するとみています。ユーザー企業のITリテラシーやエンドポイント環境の成熟度を把握し、クライアント仮想化ジャーニーをベースに、その企業に適合したハイブリッドソリューションを創造することが、生産性向上、業務効率化へ繋がります。

Optimistic(楽観シナリオ)では、2023年に3.5%成長と回復すると共に経済やICT市場全体が正常化し、2026年には2019年の水準まで戻るとみています。その後はリモートワーク/在宅勤務の大幅な利用者数/企業数の増加が見込まれ、市場全体も成長が継続されます。Pessimistic(悲観シナリオ)では、2024年までマイナス成長(それぞれ-4.0%、-2.0%となり、プラス成長に転じるのは2025年以降とみています。世界/国内経済、共に停滞し、社会そのものの在り方が大きく変容し、クライアント仮想化市場全体もその影響を受けると考えられます。

IDCでは、クライアント仮想化のランドスケープをベースに、ユーザー企業の個社ごとの戦略を構想することが重要だと考えています。クライアント仮想化のランドスケープとは、テクノロジーの変化、使い方の多様化、外部要因、エクスペリエンス向上、4つのワーク(ワークスタイル、ワークプレイス、ワークスペース、ワークソース)、目指すべき姿、ネクストノーマル(The Next Normal:次なる常態)時代の最優先課題で構成されるフレームワークで、ユーザー企業のエンドポイント環境に照らし合わせながら、全体像を俯瞰することで、今後のエンドユーザーコンピューティング戦略構想を支援することに繋がります。

「2023年は、ハイブリッドワーク元年である。COVID-19の世界的大流行(パンデミック)を経験しリモートワークのメリットとデメリットを学んだ。この経験を生かし、リモートおよびリアル(対面)をハイブリッドに組み合わせて、業務の効率化および生産性の向上と新規ビジネスの創造に取り組むことが求められている。このようなハイブリッドワークにおいてクライアント仮想化は、その特性上、有効な施策の一つになる」とIDC Japan株式会社 Infrastructure & Devices シニアマーケットアナリストである渋谷 寛 は述べています。

今回の発表はIDCが発行した「国内クライアント仮想化市場予測、 2023 年~ 2027 年 」にその詳細が報告されています。本調査レポートでは、2023年~2027年の国内クライアント仮想化市場について予測を行っています。対象はシンクライアント市場、クライアント仮想化ソフトウェア市場、クライアント仮想化ソリューション市場の3つの市場です。

(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内クライアント仮想化ソリューション市場 COVID-19 シナリオ(Baseline/Optimistic/Pessimistic)別売上額予測/前年比成長率、2022年~2027年

Notes:

・ 2022年は実績値 2023年以降は予測

Source: IDC Japan, 6/2023





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