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Publication date: 08 Sep 2023

2023年 IDC Future Enterprise Awardsの国内受賞企業を発表

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Japan, 2023年9月8日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、2023年IDC Future Enterprise Awards (FEA)の国内受賞企業を決定しました。日本では2つの受賞カテゴリーである「Special Award for Digital Innovation」と「Best in Future of Workstyle」について募集を行い、Special Award for Digital Innovation にはJRCS株式会社、Best in Future of Workstyle には関西電力株式会社を、それぞれ選出しました。

「今回ご応募いただいた各社様の取り組み内容を拝見して、国内企業がデジタルテクノロジーを活用して企業のカタチを『未来』へと変化させようとする強い意志を感じることができました。いずれのご応募内容も素晴らしいものでしたが、中でもデジタルを通じて自社のビジネスを再定義し、Future Enterpriseに向けた歩みを着実に進めている、JRCS株式会社様、関西電力株式会社様が受賞する運びとなりました」と、IDC Japan株式会社グループバイスプレジデントおよびチーフリサーチアナリストの寄藤 幸治 は述べています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代は、グローバルな経済および社会的課題の中でデジタルビジネスの時代に変わりつつあり、企業は新しい持続可能なデジタルビジネスモデルを拡大することを迫られています。IDC Future Enterprise Awardsは、過去6年間で5,500件のノミネーションから600社以上の受賞企業を輩出し、特にデジタルファーストのアプローチとテクノロジー主導で、先進的にビジネスを運営してきた企業様を讃えてまいりました。

受賞企業の選考は、IDCの標準化された2段階のアプローチに従って審査されます。まず、ご応募いただいた各ノミネーションをIDCの国内のアナリストが評価し、各国の受賞者が決定されます。この各国(11か国)の受賞者は、そのまま、アジア太平洋地域の受賞企業を決める段階に進む資格を獲得し、その審査を経て、アジア太平洋地域の受賞企業として選出されます。

以下は、日本国内の企業から寄せられた全14件のノミネーションの中で、最も優秀と評価された受賞企業様の取り組みの概要であり、アジア太平洋地域の審査段階へ進んだものです。



Special Award for Digital Innovation | JRCS株式会社「海洋産業のDXを推進するJRCS Digital Innovation LAB x infoceanus」 | 日本

地球上の物資輸送の90%以上を海上物流が担っており、私たちの暮らしや産業に欠かせないライフラインになっている。一方で、船で働く人たちは、過酷な環境の中で日々多くの困難に直面している。当社は、現場の最前線で活躍するファーストラインワーカーの課題を解決するため、最先端のデジタル技術を駆使した「infoceanus」サービスを提供している。ビジネス成果の代表例として、インターネット接続が困難な船内において、エッジシステムにクラウド環境を構築し、AIによるデータ分析処理を可能にした操船支援システム「infoceanus command (command)」がある。船舶の安全運航に際しては、目視(見張り)による自船の安全の確保が、重要な要素の一つとなっている。しかし、既存の航海機器では感知できない物体(小型船、ブイ、漂流物など)も多く存在し、操船者は常に緊張状態の中で操舵を行っている。「command」はカメラから入力された映像データを基に、コンピュータービジョンにより物体を検出・識別し、操船者はタブレット端末上でその情報を確認できる。そうすることで、既存の航海計器で感知できない船舶や海上の物体を検知し、操船者の支援および安全運航に貢献している。



Best in Future of Workstyle | 関西電力株式会社「デジタルワークスタイル推進プロジェクト」 | 日本

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大やその後のビジネス環境の激変に対応するため、関西電力株式会社は2022年5月から「デジタルワークスタイル推進プロジェクト」を通じて、生産性の向上を進めている。本プロジェクトにおいては、2万人以上の従業員にスマートデバイス(スマートフォンやタブレット等)を配付するとともに、クラウド型ITツールを導入することで、ハイブリッド型のデジタルワークプレイスを構築し、いつでも・どこでも・誰とでも・どんな端末からでも(Anytime、Anywhere、Anyone、Any Device)仕事ができる環境の実現を目指した。その結果、「情報の一元共有による、情報伝達や意思決定のスピードアップ」、「時間や場所を気にせず業務を遂行し、労働効率の最大化」を図り、非常に大きなコスト削減を実現した。



国内におけるIDC Future Enterprise Awards受賞企業の授賞式は、2023年10月18日に開催する「IDC CIO Summit 2023 Autumn, Japan 」内で行います。このイベントは 、CIO/ITリーダーの皆様にデジタルビジネス時代における人材育成や組織作りについて相互に活発に議論していただき、 CIO/ITリーダーとして企業をリードしていくためのヒントをお持ち帰りいただくことを目的としたIDCの年次イベントとなります。また、各国の受賞者は、後述のアジア太平洋地域のイベントでも公表されます。

すべての各国内受賞企業は、アジア太平洋地域大会に進む資格を得ます。アジア太平洋地域の審査チームは、IDCの全世界のアナリスト、業界のリーダー、学術界のメンバーで構成され、アジア太平洋地域の優勝者を選出します。アジア太平洋地域の優勝者は、2023年10月31日にシンガポールで開催する「IDC Future Enterprise Summit & Awards 2023 」で発表される予定です。

「アジア太平洋地域の競合企業も、さまざまな形でデジタルテクノロジー導入と企業変革を行っています。今回日本の受賞企業であるJRCS株式会社様、関西電力株式会社様が、アジア太平洋地域全体においても高く評価されることを期待しております」と、IDC Japan株式会社グループバイスプレジデントおよびチーフリサーチアナリストの寄藤 幸治 は述べています。

IDC Future Enterprise Awardsに関する詳細はIDC Future Enterprise Awards Web サイト をご覧ください。



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