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Publication date: 04 Dec 2023

2023年第3四半期の国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表

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Japan, 2023年12月4日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の2023年第3四半期(7~9月)の出荷台数を発表しました。

2023年第3四半期における国内市場の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の合計出荷台数は、前年同期比4.2%減の693万台となりました。また、スマートフォンの出荷は689万台(前年同期比4.4%減)です。

OS別では、iOSが前年同期比1.8%増となる352万台、Android系が同10.1%減となる337万台となりました。iOSは対前年比微増という結果でした。iPhone15シリーズが発売された四半期でしたが、最も多く出荷されたモデルはiPhone13でした。一方、Android系は二桁減という結果でした。Top5の常連であったFCNTが当該四半期においては出荷がなかったこと、またキャリアの在庫調整も終わっていないことが影響しました。

当該四半期のスマートフォン市場をベンダー別で見ると、1位のアップルのシェアは51.0%でした。これは前年同期比で3ポイント上昇しました。2位は98万台を出荷したGoogle(シェア14.3%)です。Googleは積極的なプロモーション活動を行っており、最近ではコンシューマー向けだけでなく、法人向け市場の開拓も進めています。現在最も日本市場でのシェア拡大に力を入れているベンダーです。3位は86万台を出荷したシャープ(同12.5%)です。4位は45万台を出荷したサムスン(同6.5%)。5位は37万台を出荷した京セラ(同5.3%)となりました。最近、急成長を遂げているGoogle以外にもシャープやサムスンといったベンダーも対前年比増という結果でした。しかし前述のFCNTの影響以外にも6位以下にランクインしているOPPOやXiaomiという中華系グローバルベンダーが対前年比で大きく落としており、Sonyもハイエンドモデルの販売不振が続いていることがAndroid系の対前年比減の要因となっています。

「キャリアの在庫調整はいまだに続いており、急激な円安の影響で、今まで日本市場でのプレゼンスを高めていたグローバルベンダーも日本でシェアを伸ばすことに苦戦している。一方で、Googleは日本市場でのプレゼンスを高めており、FCNTを買収したLenovoも着実に日本市場への出荷量を増やしてきている。そのため競争環境は激化しており、日本市場のポテンシャルを考えると、さらにベンダーの統合整理が進むだろう。」とIDC Japan株式会社 Consumer Devices のマーケットアナリストである井辺将史 はコメントしています。

今回の発表はIDCが発行したWorldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2023Q3 にその詳細が報告されています。

(本製品の詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

2023年第3四半期 国内携帯電話市場 出荷台数 ベンダー別 シェア

※従来型携帯電話を含む。



2023年第3四半期 国内携帯電話市場 出荷台数 ベンダー別 シェア

※従来型携帯電話は含まない。

※OSにAndroid系を採用している折り畳み式携帯電話もスマートフォンに含む。



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