コロケーションサービスは、顧客所有のサーバーやストレージ機器をDC事業者のDCに設置する場合、IT機器の設置環境を提供するサービスで、国内では「ハウジングサービス」と呼ばれる場合もあります。金融、官公庁、製造、医療、流通などの多くの産業分野の企業/組織(エンタープライズ)がこのサービスを利用していますが、しばしばIT機器自体の運用もDC事業者に委託するケースがあり、コロケーションサービスの付加価値サービスとして利用されています。他方で、AWSやマイクロソフトなどのクラウドサービス事業者では、巨大な建物設備を大規模に借りるような形式でのコロケーションの利用が拡大しており、この場合はIT機器自体の運用をDC事業者に委託せずに、クラウドサービス事業者自身が行うことが多くなっています。

DCコロケーション市場を、エンタープライズ向けとハイパースケール向けに分けると、ハイパースケールコロケーションのほうが伸びが速く、2029年にはハイパースケールコロケーション市場は国内コロケーション市場全体の40%を超える規模になるとIDCでは予測しています。クラウドサービス事業者によるハイパースケールDC増設需要が急速に拡大していることが、ハイパースケールコロケーションの高成長の要因となっています。その一方、エンタープライズコロケーション市場では、企業のITインフラがクラウドサービス上に移管されつつあることから、DC需要は伸び悩んでおり低成長となっています。しかしそれでもプラス成長を維持しているのは、企業のITインフラが複雑化するにつれてその運用も複雑になり、DC事業者が顧客企業に提供する運用サービスの売上が伸びているためです。
国内DCでは現在、AIインフラの設置が本格化しつつあります。「今後はAI向け液冷サーバー対応のコロケーションサービスの提供が開始されるであろう」とIDC Japan株式会社 Software & Services リサーチマネージャーの伊藤未明 は分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート国内データセンターコロケーション市場予測、2025年~2029年にその詳細が報告されています。本レポートでは、エンタープライズコロケーション市場をさらに細分化したセグメントで分析しています。
(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)
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