TOKYO, 2026年3月17日 – IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア39F、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内AI/データプラットフォームソフトウェア市場予測を発表しました。これによると、同市場は2025年から2030年にかけて年間平均成長率(CAGR)24.8%で成長し、2030年には3兆7,920億円に達する見込みです。
国内AI/データプラットフォームソフトウェア市場は、「AIプラットフォーム」「データプラットフォーム」「アナリティクス/ビジネスインテリジェンス(BI)」の各ソフトウェア市場で構成されており、その売上額規模は、2025年に1兆2,540億円となったとみられます。同市場では、国内ユーザー企業が生成AIの個別利用による生産性向上の段階から、AIエージェントによる組織全体の自律的な業務プロセスの構築へと向かっており、このパラダイムシフトが市場の急拡大を牽引するとIDCではみています。

市場成長を強力に後押ししているのはAIプラットフォーム市場であり、2030年には市場全体の6割を占めるとIDCでは予測しています。中でも、企業が特定の業務を自律的に実行するAIエージェントをソフトウェアサービスとして導入する段階へ移行することで、「AI Software Services」がCAGR 60.8%という極めて高い成長を遂げ、最大の市場サブセグメントになる見込みです。データプラットフォーム市場は、AIエージェントの導入に伴い「Data as a Product」の思想が浸透し、イベント駆動型でAIにデータを供給する動的データパイプラインへのアーキテクチャ刷新需要や、機密データを安全に利用するためのデータセキュリティソフトウェアへの投資拡大によって、高成長が継続するとIDCではみています。アナリティクス/BI市場を牽引するBIソフトウェアは、従来のダッシュボード提供型から、ユーザーが自然言語でAIエージェントに問いかけリアルタイムに洞察を得るインターフェースへと進化し、「分析の民主化」が進むと見ています。
一方で、市場全体として、AIエージェントが下す大量の意思決定を人間が監視/承認する管理負荷の増大(Human in the loopの限界)や、組織文化の適応の遅れによる生産性パラドックス、部門間のデータサイロの壁などが、市場成長の阻害要因となる可能性もあります。
IDCのAI and Automation シニアリサーチマネージャーである植村 卓弥は「生成AIの活用は、対話型から自律的なAIエージェントの活用へと進化し、業務プロセスの自動化と意思決定の高度化が進む。このため、データ整備ニーズが大幅に拡大すると共に、AIを中核とするデータ駆動経営が浸透するであろう。今後は、AI利用の技術力、データ分析能力、高品質なデータ基盤の構築と運用、複雑化するリスクを制御するガバナンスの確立など、多角的な能力が企業の競争優位を決定づける」と述べています。
今回の発表はIDCが発行した「国内AI/データプラットフォームソフトウェア市場予測、2026年~2030年」(IDC #JPJ53497226、2026年3月発行)にその詳細が報告されています。本調査レポートは、国内AI/データプラットフォームソフトウェア市場の概況や動向を分析し、アナリティクス/ビジネスインテリジェンスソフトウェア、AIプラットフォーム、データプラットフォームの市場セグメント別にまとめたものです。(レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください)
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