Japan, 2024年12月16日 – IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア39F、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、最新の国内セキュリティソフトウェア市場の実績と予測を発表しました。
IDCでは、セキュリティソフトウェア(パブリッククラウドサービスを含む)市場をソフトウェア市場に20ある中分類市場の1つとして扱っています。Endpoint Security Software、Identity and Access Management Software、Information and Data Security Softwareなど7つの機能市場に分類し、国内市場を含むグローバルなベンダー売上額および市場予測を「IDC Worldwide Semiannual Software Tracker 」として提供しています。2025年11月に発行した本レポートでは、グローバル売上額は2025年上半期(2025年1月~6月)に前年同期比15.7%増の661億米ドルとなりました。一方、国内セキュリティソフトウェア市場は前年同期比14.1%増の3,272億700万円になったと推定しています。

IDCでは2025年上半期の国内セキュリティソフトウェア市場は、度重なるサイバー攻撃の発生とその被害が業界や企業規模を問わず多発した事、またAI/生成AI技術を使った高度で新たな脅威の発生などにより国内企業のセキュリティソフトウェア投資を押し上げ成長したとみています。同時にAI技術の本格採用検討が進み、その活用基盤としてのセキュリティやガバナンスが欠かせない背景もこの市場の成長に寄与しました。
2025年上半期のセキュリティソフトウェア市場のトレンドを牽引した主要な機能市場は、以下のように推移しました。
Endpoint Point Security Software市場:前年比10.9%増、921億7,700万円、セキュリティソフトウェア市場の約28.2%を占めるこの市場は前年に引き続きEDR(Endpoint Detection and Response)分野が前年比22.1%成長し市場を牽引しました。
Identity and Access Management市場: 前年比17.3%増、649億8,500万円、サイバー攻撃手法の分析が進む中、漏洩した認証情報を使った攻撃や、権限奪取などの手口が明らかとなりID管理の重要性が高まりました。更にデータ利活用やAI技術の活用を推進する上で認証とアクセス制御の基盤をより堅固にするためのソリューションへのニーズが高まり成長を牽引しました。
Security Analytics Software市場:前年比22.4%増、505億200万円、複雑かつ高度化し、あらゆる方向から企業を狙うサイバー攻撃から自社を守るために、包括的なセキュリティ運用に対しSIEM(Security Information and Event Management:26.4%)を中心とした投資が成長を牽引しました。また、膨大なアラートの処理やインシデント発生時のコンテキストの理解にAI技術の活用が進み、運用に求められる人材に幅が広がった事も成長を支えました。
IDCではセキュリティソフトウェア市場への投資は引き続き成長していくと予測しています。成長ドライバはセキュリティ人材不足や高度化するサイバー攻撃に対応するAI技術の活用とそれを支える包括的なセキュリティ運用プラットフォームと考えています。2025年以降も投資は継続し、国内セキュリティソフトウェア市場の2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は12.2%で成長、2029年には1兆490億円に達すると予測しています。
IDC Japan株式会社のSoftware リサーチマネージャーである西村 真弓は「2025年上半期の日本国内はサイバー攻撃の常態化と具体的な経営へのインパクトが顕在化した。また攻撃者がAIを利用した攻撃手法によって侵入を試みるなど、攻撃がより巧妙化/高速化していることも明らかになった。国の対策としてセキュリティ関連法の整備が進み規制業界では対応が進むものの、より広範囲なユーザー企業の対応は遅れている。サプライチェーンの観点からも、サイバー攻撃から自社を守るだけでなく、関連企業も含めてセキュリティ対策を強化していく必要があるだろう。またAI/生成を活用しビジネス競争力を高めていくには今まで以上に盤石なセキュリティ基盤が欠かせない。局所的、部分的なセキュリティ対策から、サプライチェーンを含むシステム全体を総合的に把握し監視し対応できる、総合的なセキュリティ運用にステージを上げて行く必要があるだろう」と述べています。
今回の発表はIDCが2025年11月に発行した「IDC Worldwide Semiannual Software Tracker 」にその詳細が報告されています。本データ製品は日本を含むグローバルな9つの地域におけるソフトウェア/パブリッククラウドサービス市場の2025年上半期までのベンダー売上額実績と2025年~2029年の市場予測を提供しています。
セキュリティソフトウェア市場は上記ソフトウェア/パブリッククラウドサービス市場の中分類市場の1つとして扱っています。
(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)
###
IDC Japan
International Data Corporation(IDC)は、情報技術、通信、コンシューマーテクノロジー市場における市場情報、アドバイザリーサービス、イベントの分野で世界をリードするグローバルプロバイダーです。世界中に1,300人以上のアナリストを擁し、IDCは110カ国以上でテクノロジー、ITベンチマークと調達、業界のビジネス機会とトレンドに関するグローバル/地域/ローカルの専門知識を提供しています。IDCの分析と洞察は、IT専門家、ビジネスエグゼクティブ、投資コミュニティが事実に基づく技術的な意思決定を行い、主要なビジネス目標を達成するのに役立ちます。1964年に設立されたIDCは、長年にわたり、テクノロジー市場の信頼できる情報源として活動してきました。IDC Japanは1975年に設立され、今年で50周年の節目を迎えました。
詳細は idc.com/ jp をご確認ください。また、IDC JapanのX(旧Twitter)(@IDCJapan )やLinkedInもぜひフォローしてご覧ください。