Japan, 2025年5月30日- IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号、代表取締役社長:村橋 俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、AIデータセンター間接続の増加などによって市場拡大が見込まれる国内イーサネット専用線市場の調査結果を発表しました。
イーサネット専用線とは、イーサネットベースの企業向けネットワークサービスの一つです。閉域網や網型と呼ばれるネットワークサービスが主に多拠点間を接続するのに対し、イーサネット専用線は、特に重要な拠点などの特定拠点間の接続に使われるケースが多く、通信事業者などからは、広帯域かつ品質や信頼性の高いイーサネット専用線サービスが多く提供されています。
イーサネット専用線の用途は多様ですが、特に今後の需要の増加が見込まれるのがデータセンター間接続です。近年はクラウドやAI利用の拡大を背景に、データセンター間をたとえば100Gbpsといった非常に広帯域な専用線で接続するケースが増えています。このような傾向は、今後ますます加速するとIDCではみています。
一方で、通信機器の大容量化やコモディティ化、競争激化、アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどのパブリッククラウドサービス事業者を始めとする価格交渉力の強い大口需要者の導入拡大、波長専用線需要の増加などが、イーサネット専用線市場の成長を抑制する要因になります。
このようなことから、IDCでは、国内イーサネット専用線市場の市場規模は、2024年の714億円から年間平均成長率3.7%で成長し、2029年には858億円になると予測しています。イーサネット専用線市場は、広域イーサネットなどの閉域網サービス市場を上回るペースで成長し、WANサービス市場全体に占めるイーサネット専用線の構成比率は徐々に増加することが見込まれます。
IDC Japan株式会社 Infrastructure & Devices リサーチマネージャーの小野 陽子 は、「今後、AIデータセンターの需要増加などで、パブリッククラウドサービス事業者などが多く利用するハイパースケールデータセンター間通信の需要の増加が見込まれる。通信事業者は、長期的なWANサービスの需要者や市場構造の変化を見据えて、今後のサービスの在り方を検討する必要がある」と述べています。
今回の市場予測はIDCが発行した「国内通信サービス市場予測、 2025 年~ 2029 年 」にその詳細が報告されています。また、「国内 WAN サービス市場シェア、 2024 年:市場の成熟を乗り越え新たな価値提供へ 」では、国内イーサネット専用線市場における通信事業者別の市場シェアを分析しています。レポートの詳細についてはIDC Japan(報道関係者様 、左記以外の皆様 )へお問い合わせください。
<参考資料>
国内イーサネット専用線市場 売上額予測: 2024年~2029年

IDC イベント情報
2025年6月11日に日経ホールで開催。「『AIワールド』に向けたビジネスの変革」テーマにIDCアナリストの幅広い調査に基づくインサイトに加え、本年では特にAIがどのように産業を変革してビジネス戦略を再構築していくのかを、現実に則した視点で紹介します。
IDCについて
International Data Corporation(IDC)は、情報技術、通信、コンシューマーテクノロジー市場における市場情報、アドバイザリーサービス、イベントのグローバルプロバイダーです。世界中に1,300人以上のアナリストを擁し、IDCは110カ国以上でテクノロジー、ITベンチマークと調達、業界のビジネス機会とトレンドに関するグローバル/地域/ローカルの専門知識を提供しています。IDCの分析と洞察は、IT専門家、ビジネスエグゼクティブ、投資コミュニティが事実に基づく技術的な意思決定を行い、主要なビジネス目標を達成するのに役立ちます。1964年に設立されたIDCは、世界有数のテックメディア、データ、マーケティングサービス会社であるInternational Data Group(IDG)の完全子会社です。IDC Japanは1975年に設立され、今年で50周年の節目を迎えました。詳細は idc.com/jp をご確認ください。またIDCの日本法人であるIDC JapanのX(旧 Twitter)(@IDCJapan )やLinkedIn も、フォローしてあわせてご覧ください。
IDCのデータ/調査に関する全ての製品と、それらを活用してビジネスを成長させる方法にご興味がおありの方はこちらから お問い合わせください。