IDCでは2025年9月に、何らかのクラウドを利用中の企業(従業員規模 100人以上))を対象として、IT/クラウドの戦略、課題、取り組み状況などについて、アンケート調査を行いました。本調査によると、パブリッククラウドIaaS(Infrastructure as a Service)を利用中の企業の約9割が、マルチクラウドインフラストラクチャ環境を構築しています。一方、クラウド環境を統合管理できている企業は約2割に留まっており、多様な課題が顕在化しています。
現在、企業のデジタルビジネス、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に対する関心は高く、半数以上の企業がDX推進部門を設立しています。また、クラウドの活用度の向上や業務を改善/変革させるために、「業務担当者へのトレーニング」「AI/機械学習の導入」に取り組んでいる企業は増加しています。一方、クラウドの高度活用などを実現する新しいテクノロジー(クラウドネイティブ、DevOps、FinOps、SRE(サイト信頼性エンジニアリング))に取り組む企業は少なく、過去調査と比較しても大きく進んでいない状況となっています。
クラウドの活用度の向上や業務の改善/変革に対する取り組み: 2023年~2025年の調査との比較(上位5項目)

「国内企業のクラウドファースト戦略は浸透し、マルチクラウドも一般化した。また、企業のAIに対する関心は高く、IT/クラウド環境の見直しも見られるようになった。AIの発展と共に、多くの企業がハイブリッドクラウドへの関心を高めている。しかし、現在のハイブリッドクラウド環境はサイロ化されていることが多く、統合管理や運用に関わる複雑な課題を抱えている。ベンダーは、ハイブリッドクラウドをアーキテクチャの視点で整理し、これらの課題を解決すると共にAIの導入を促進するオファリングを強化すべきである」と、IDC Japan、Software & Servicesのリサーチディレクターである松本 聡 は述べています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2025 年 国内クラウド需要調査 」にその詳細が報告されています。本レポートでは、2025年9月に実施したアンケート調査「2025年 国内クラウド需要調査(Japan Cloud User Survey 2025)」の結果を分析し、まとめています。
(レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください)
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